貧民の帝都 他

「本」タグは久しぶり(1月22日以来)。本はそれなりに読んだが,仕事も立て込み,ちょっとペースが落ちた。それよりも,すでに読んだ本を記録するのが後回しになった方が大きいが。 とりあえず,途中まででもメモ。

貧民の帝都

貧民の帝都 (文春新書)
定価:¥ 809
新品最安価格:¥ 809 (1店出品)
レビュー平均:4.64.6点 (7人がレビュー投稿)
出版日:2008-09
出版社:文藝春秋
作者:塩見 鮮一郎
by amazon通販最速検索 at 2011/04/29
四谷鮫ヶ橋,芝新網町下谷万年町,新宿南町辺りのことが多いのかと思いましたが,むしろ興味深かったのが救貧の取り組みの歴史。町会所から養育院の歴史です。上野護国院をはじめ,様々に移転せざるを得なかった養育院,渋沢栄一のかかわり,そして戦後から今にいたる無策まで。救貧史の入り口として最適な本。

狙われた自治体−ごみ行政の闇に消えた命

狙われた自治体 ゴミ行政の闇に消えた命
定価:¥ 1,785
レビュー平均:4.34.3点 (3人がレビュー投稿)
5.05.0点 これぞ地元メディアの真骨頂
4.04.0点 公務員には思い当たることもある内容
4.04.0点 産廃行政に潜む闇と行政対象暴力の構図
出版日:2005-05-21
出版社:岩波書店
リエーター:下野新聞鹿沼事件」取材班(編集)
by amazon通販最速検索 at 2011/04/29
出版は岩波書店鹿沼事件についての本。 対行政暴力はいろいろな場面で起こる。 小佐野とか。・・  土木・建築,マルチ商法金融商品。 「産廃事件」だからという捉えられ方には抵抗がある。

異形の日本人

異形の日本人 (新潮新書)
定価:¥ 714
新品最安価格:¥ 714 (1店出品)
中古最安価格:79%OFF ¥ 144 (24店出品)
出版日:2010-09
出版社:新潮社
作者:上原 善広
by amazon通販最速検索 at 2011/04/29
上原氏の本は,最近,良く読みます。本書では,最初にターザン姉妹として,鹿児島での話が出てきて,これはこれでびくっと。
他には平田弘史さん(漫画家),西本有希さん,ストリッパーヨウコ,初代桂春團冶の話など。坂田三吉の奥さんの話は知らなかった。坂田三吉のふるさとも和泉も行ったのですが。

デフレの正体

デフレの正体  経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)
定価:¥ 760
出版日:2010-06-10
作者:藻谷 浩介
by amazon通販最速検索 at 2011/04/29
ストンと落ちる。ストンと落ちすぎるところが怖いところですが。

橋はかかる

橋はかかる
定価:¥ 1,365
レビュー平均:4.84.8点 (6人がレビュー投稿)
5.05.0点 自分の蔵書の中で1、2を争う貴重な財産
5.05.0点 橋をかける人びと
5.05.0点 不条理な差別と向き合い乗り越える男女と一族の記録
出版日:2010-06
出版社:ポプラ社
作者:村崎 太郎 栗原 美和子
by amazon通販最速検索 at 2011/04/29
"カミングアウト"後の村崎さんの本の中で,希望が一番見えた本。 この本は,一般のひとにバシバシと薦めたい。

人が壊れてゆく職場

人が壊れてゆく職場 (光文社新書)
定価:¥ 798
中古最安価格:79%OFF ¥ 166 (15店出品)
レビュー平均:4.54.5点 (15人がレビュー投稿)
5.05.0点 今の社会が抱える被雇用者の現実
5.05.0点 一万札一枚を握りしめて頼まれたらどうします
5.05.0点 非正規社員の擁護
出版日:2008-07-17
出版社:光文社
作者:笹山尚人
by amazon通販最速検索 at 2011/04/29
理屈もだが,労働者と一緒に闘っている具体例が興味深く,かつ元気が出ます。

メロディ・フェア

メロディ・フェア
定価:¥ 1,470
レビュー平均:5.05.0点 (3人がレビュー投稿)
5.05.0点 じわじわと
5.05.0点 女性の成長を描く名作
5.05.0点 爽やかな読後感
出版日:2011-01-14
出版社:ポプラ社
作者:宮下 奈都
by amazon通販最速検索 at 2011/04/29
小説中に出てくる「小さな恋の物語」の映画音楽,ふっと心が持っていかれたのはおいときます。それにしても,『スコーレNo.4』の時にも思ったけれども,宮下氏の本を,おのこが読んでいいのかとふと思う。いま,上野千鶴子氏の女嫌いのミソジニーを読んでいて,自分の中のドミナントな社会意識がどこからきているのか振り返る必要があると思っています。 宮下氏の本は,女性の本だということを思い知らされる自分の意識がどこからきているのか。 とにかく,好きな小説家で,好きな小説です。

さよならピアノソナタ encore pieces

さよならピアノソナタ―encore pieces (電撃文庫)
定価:¥ 620
レビュー平均:4.94.9点 (8人がレビュー投稿)
5.05.0点 音楽の魔力、言葉にのせて。
5.05.0点 いつか再び、違うかたちで出会うまで
5.05.0点 音楽小説の一つの到達点
出版日:2009-10-10
作者:杉井 光
by amazon通販最速検索 at 2011/04/29
さよならピアノソナタ』の1〜4が本編とすれば,これは,番外編。<4>以降の話もあるし,途中の話もある。そこまでの経緯や伏線もあるけれども,実は,おじさんには,この番外編が一番面白かったです。 文章のテンポが,これが最も良かったせいもあるけれども,おじさんになって過去を振り返ることに慣れたせいもあるでしょうね。

水の城

水の城―いまだ落城せず (祥伝社文庫)
定価:¥ 670
新品最安価格:¥ 670 (1店出品)
中古最安価格:62%OFF ¥ 250 (4店出品)
レビュー平均:3.93.9点 (16人がレビュー投稿)
5.05.0点 薄口だが満足な読後感
4.04.0点 僕も面白いと思います
5.05.0点 良い本だと思います。
出版日:2008-04-11
出版社:祥伝社
作者:風野 真知雄
by amazon通販最速検索 at 2011/04/29
その次に読んだ『のぼうの城』同様,行田市にあった忍城石田三成が攻めたときの話を素材とした小説。たんたんとした読後感ながら,どんどん読まされる。 さっぱりとしているけれども,登場人物には魅力がある。

のぼうの城

のぼうの城
定価:¥ 1,575
新品最安価格:¥ 1,575 (1店出品)
中古最安価格:87%OFF ¥ 202 (72店出品)
出版日:2007-11-28
出版社:小学館
作者:和田 竜
by amazon通販最速検索 at 2011/04/29
読み応えは,『水の城』より,こちら。ただ,途中に考証的なものが入るのは,小説の読み具合としてはマイナス。『水の城』を先に読んだせいか,登場人物の魅力もいまいち。 興味深い話なので,どちらも読んで良いのだけれども。


その他良かった本として,『おごだでませんように』(児童書です),『ブレイズメス1990』(海堂尊),『アリアドネの弾丸』(海堂尊),『ストーリー・セラー』(有川浩),『シアター!〈2〉』(有川浩),『さよならピアノソナタ3』,『さよならピアノソナタ4』,『キツネ山の夏休み』,『宇宙は何でできているのか』,『世界商品と子供の奴隷』,『18歳からはじめる民法』など。


普通に読んだ本として,『理系クン』,『あっ!わかった 女性のためのクルマ運転術』,『奇祭の果て』,『十津川警部 南紀・陽光の下の死者』,『阿蘇・長崎「ねずみ」を探せ』など。


いまいちだった本として『全壊判定』,『すばらしきかな,人生』。