元関西電力会長小林庄一郎の六ヶ所村に関する発言

佐野眞一著,『日本のゴミ−豊かさの中でモノたちは』,講談社,1993,pp.322-323

84年9月,核燃料サイクル基地の建設を青森県に申し入れた電気事業連合会(電事連)会長の小林庄一郎(現=当時・関西電力会長)は,朝日新聞青森支局のインタビューに答えて,この土地の印象を次のように語っている。
「仙台以北は生まれて初めて行きました。六ヶ所村のむつ小川原の荒涼たる風景は関西ではちょっとみられない。やっぱりわれわれの核燃料サイクル三点セットがまず進出しなければ,開けるところではないとの認識を持ちました。日本の国とは思えないで,よく住みついてこられたと思いますね。いい地点が本土にも残っていたな,との感じを持ちました。人口稠密地区から離れ,港湾施設なんかもできつつあるし……」

あまりにもナイーブな発言で。 たぶん,付き合って見ると悪い人ではないんだろう。でも,
ゲスな人物。



以下は,同書の文庫版。講談社でなく,筑摩から。

日本のゴミ―豊かさの中でモノたちは (ちくま文庫)
定価:¥ 945
レビュー平均:5.05.0点 (2人がレビュー投稿)
5.05.0点 環境問題読本
5.05.0点 見たくない"静脈"を顕在化させることが急務
出版日:1997-10
出版社:筑摩書房
作者:佐野 眞一
by amazon通販最速検索 at 2011/06/28