| 安田 浩一 (10) 衝撃 労働の現場に横行する脱法行為 考えさせられます 研修制度の実態 日本はこのままでいいんですか? |
中国からの外国人研修生,及び
日系ブラジル人に対する搾取と人権侵害の迫真のルポ。そして,この搾取により利益を受けているのは,ルポ中に出ている縫製会社や巨大
自動車産業だけではない。おそらく,私も受益者。だからこそ,それが
不法行為と人権に対する罪に支えられていることを知ること,人権回復に動くことが必要。
木下川地区のあゆみ・戦後編―皮革業者たちと油脂業者たち
かつて
弾左衛門がいた東京・浅草周辺。都市開発の中で,皮革産業は当時郊外の木下川に移転させられる。そして,都市の中での差別被差別の関係は隠蔽させられている。白日のもとにさらす,告発するといった行為は個人では困難。連帯して告発すると数を頼んだ暴力とされる。
イデオロギーでも,象徴でもなく,人権侵害の現場で働き,遊び,暮らす人がいて,一方,その人に対する差別と搾取により益を受けている人がいる。
本書も,気軽に読める本です。
五龍世界(WOOLONG WORLD)
パワースポットばやりですが,その背景には現代にも強く根付く
道教の歴史。風水や
八卦はもちろん,おみくじ,
閻魔大王,浦島太郎など,
神道,仏教,
民間信仰にも
道教は入り込んでいて。
本書も道師(みならい)が主人公になるもので,キャラもたっているように思う。結構話題になっているようなんだけれども,アマゾンのレビューが現時点で一件もないのが不思議です。話はまだ始まったばかり。恋愛成分が少なくって本来のターゲットである若い読者の支持が少ないのかもしれませんが,続編を強く希望します。
おすすめ度の平均:
俺の本を勝手にするんじゃない! とばかりに個人で挑んだら、こうなった
これまた新手の本の殺し方。
意外に深い、考えさせる本
『Do'nt be Evil』 それは誰にとって悪なのか?
よくわかります
グーグルブック和解問題。世界的にも,
アメリカ政府内からも異論が噴出して,日本にはほとんど影響が出ない形で(ですよね?),決着したグーグルブック和解問題ですが,とにかく,最初は訳が分からず,次いで,あまりにも
帝国主義的な和解案に怒りを覚えたものです。
著書の明石氏の著述は,不正確な点が散見されることもあり,もったいないと思っていますが,本書はオー
バーな部分もあるものの,その点は安心しながら,怒り,また賛同して読むことができます。お勧めです。
| ヤマザキマリ (107) 意表を突く作品 おもしろい アンティノウス像発見! 以外に面白かった 漫画大賞?? |
横浜美術館で
ポンペイ展が開かれていた際に,特別展のショップに置いてあったローマのお風呂マンガ。何となく心に残っていましたが,このたび見つけて読破。面白いといえば大変面白いが,ア
イデア勝ちの面もあって,立ち読み程度でも良いかも。
おすすめ度の平均:
泣ける理系の本
この
はやぶさプロジェクトのメン
バーから、
リスク管理や問題解決のための多くの材料を教えてもらった。
はやぶさと一緒に大冒険
一気に読めました
偉大なる日本の宇宙技術!
前から取材を積み重ねてきた強み。さすが「
メタルカラー」の人。
七人の敵がいる
| 加納 朋子 (9) やり手女性編集者の敵とは!? 恋愛ものでなくとも、こういう作品こそ、大人の女性に向けたものだと思います 子育てママ必見! 兼業主婦のPTAドタバタ奮闘記?と思いきや… 一気に読める痛快本 |
加納朋子氏の本は,ずいぶんこのブログでも紹介しています。本書もとてもお薦め。働く女性にはたくさんの敵がいるのだなと。
最近,
2ちゃんねるの「真のエネミーは配偶者」スレまとめを見ていたせいもあり,相乗効果で面白い。そして,妻帯者として,ちょっと怖い。
まあお勧めのもの。
『動かないコンピューター ― 情報システムに見る失敗の研究』
『ガラスの巨塔』←ちょっと気持ち悪い本ですが。暴露小説にナルシズムがかかっています。