上小阿仁国保診療所

平成21年第5回上小阿仁村議会定例会行政報告

5.国保診療所について
皆様ご存知の通り、診療所長有澤先生には、今年1 月より当村においで頂いて以来、患者数も大幅に増加し、とりわけ在宅で介護されている人々は、大変助かっているという話を聞いております。在宅のままお亡くなりになる人々の家族は、有澤先生に心から感謝している旨、村長は聞いております。村長に到達する多様な情報を評価する限り、村民の圧倒的多数は、有澤先生の診療に満足し、感謝しているとの結論に達しております。
しかし、非常に残念なことに、先生に直接電話をして、例えば、8 月17 日の休診日について文句を言う人もいると聞いております。休診日は、先生ではなく、村が決めているものです。それに文句を言うとは、非常識極まりなく、言語道断であります。土日を休診日としておりますが、これも村が決定していることです。医師であっても、他の人々と同様に、休みは必要です。しかも、土日には、看護師も事務職もいません。土日に患者が来れば、先生自身が、一人でそのすべての機能を充足しなければなりません。人の善意の上にあぐらをかいてはなりません。
子供が急にひきつけを起こしたとか、やけどを負ったとか、緊急事態の際に、たまたま先生が在宅であり、お願いすることは、場合によっては、許されると思われます。しかし、診療日には待つ時間が長く、土曜日には待つ必要がないからとして、安易に利用するなどということは許されません。
周辺の自治体には、開業医の中で、土曜日も開業しているところがあります。
診療所は、土日が休診日である原則は変わりませんので、これを守って頂きたい。先生の過労が重なり、立ち行かなくなる場合には、この村は、無医村になる確率は非常に高い状態にあります。
診療所に何か文句を言いたいことがありましたら、有澤先生に直接電話せずに、村長もしくは副村長に連絡してください。一生懸命村の人たちに良かれと頑張って下さる先生に心無い失礼な電話をかける人は、この村の住民全体を貶めることはないにしても、結果として、先生の診療意欲を失わせることにつながります。善意の人に対して、感謝の心を以って対応できない人は、自身が幸せになることはできません。そのような人がわが村に存在することは、村長として非常に残念に思います。反省を促します。

平成22年第1回定例会(平成22年3月2日)行政報告
平成22年第3回定例会(平成22年6月16日)一般質問