博物館の災害・事件史他
なかなか本が読めていないところで,特に仕事のある日の朝の電車内での読書もちょっと中断気味。帰りの電車での読書タイムが中心となっています。とはいいながら,少しずつでも。
博物館の災害・事件史
関東大震災による東京教育博物館の類焼と,その後の復興のくだりも興味深い。
恐るべき旅路
科学探査目的であろうと技術開発目的であろうと,人類未踏の領域に踏み出すプロジェクトの夢と意義をより多くの人々と共有することが,極めて効率的に追求されてきた日本の宇宙科学の歴史。それは,本当に乏しい資源しか与えられてこなかった日本の宇宙科学がたどらざるを得なかった道であって,その乏しい資源のためにのぞみプロジェクトが失敗に終わったとも言えるのです。
黒い赤ちゃん―カネミ油症34年の空白
被害者自ら被害を,歴史を語ることは意義が大きいが,二次被害をおそれ,広島・長崎ですら沈黙してきた被爆者がいるこの社会で,カネミ油食中毒事件での被害者の声は小さくなり,ほとんどの人々から被害の歴史は失われつつあった。
本書の最初の部分はいささかセンセーショナルで不正確さに過ぎるが,中盤から後半のルポ部分は一気に読み切りました。
その他読んだ本でお勧め部類
『おいしいコーヒーのいれ方 Second Season 4 凍える月 (JUMP j BOOKS)』(村山由佳, 結布)
『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』(岩崎夏海)
『親たちの暴走 日米英のモンスターペアレント (朝日新書)』(多賀幹子)
『住民紛争のたたかい方―解決へのノウハウ』(根来冬二)
『キミは他人(ひと)に鼻毛が出てますよと言えるか』(北尾トロ)
『日本人の知らない日本語2』(蛇蔵, 海野凪子)
『東京洞窟厳選100――穴があったら入りたい! 「地底の別世界」』(中野純)
『道徳という名の少年』(桜庭一樹)
『マドンナ・ヴェルデ』(海堂尊)。
個人的にいまふたつ...
『変な給食』(幕内秀夫)
なんだかマクロビ系の変な思想が透けて見えるような。
『貧困ビジネス』(門倉貴史)
読みやすくはあるけれども,どうも上から目線を感じる。特にセックスビジネスあたりで。中年から若者に向けて書かれたものといえばそれだけなんだろうけれど。