カルト資本主義他

カルト資本主義

カルト資本主義―オカルトが支配する日本の企業社会
カルト資本主義―オカルトが支配する日本の企業社会斎藤 貴男

文藝春秋 1997-06

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star貴重な資料
star信教の自由?
star小泉のオカルト政治の出現を産業界の歪みから予言した名著

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約10年前の本。文庫本もあるようです。
第一章 ソニーと超能力: 土井利忠(天外伺朗)ほか
第二章 「永久機関」に群がる人々: ドクター中松ほか
第三章 京セラ「稲森和夫」という呪術師: 宗教のような経営塾「盛和塾」,成長の家の影響,個人主義や科学万能主義に対するアンチテーゼとしてのニューエイジムーブメントと全体主義ガイアシンフォニーへの出資,アメーバ経営,ホロンの労務管理への応用,マハリシ超越瞑想
第四章 科学技術庁のオカルト研究: 山本有二と「気の研究会」
第五章 「万能」微生物EMと世界救世教: 岡山県船穂町岐阜県可児市,比嘉照夫((財)自然農法国際研究センター,(財)地球環境財団),船井幸雄渡部昇一向山洋一春山茂雄らの推薦・協力,ヒューマンポテンシャル運動(自己啓発セミナーとの関連),教育の場のQCサークルTOSS,SF商法(催眠商法)の新製品普及会島津幸一ナチュラルグループ(アニューなど)の橋本幸雄と(財)地球環境財団,(社)日本緑十字社(戦後,食糧難の時代に設立された社団法人の実権を握り事業の看板へ)
第六章 オカルトビジネスのドン「船井幸雄」: 船井総合研究所江本勝高木善之,七田眞,(株)たまメンタルビジネス研究所
第七章 ヤマギシ会−日本企業のユートピア: 高木善之
終 章 カルト資本主義の時代: オカルトに走る管理する側と,オカルトに走らされる管理される側。「人間中心の経営」の「日本的経営」により生産性を向上。ニューエイジカルトとカルト資本主義の類似 など。
面白いですが,飛躍しすぎのところも多々。

別冊図書館戦争?

別冊図書館戦争 1 (1)
別冊図書館戦争 1 (1)有川 浩

アスキー・メディアワークス 2008-04

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starめろめろ
starここまでとは…!
star甘っ…

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郁もずいぶん成長しています。。。

電車の運転

電車の運転―運転士が語る鉄道のしくみ (中公新書 1948)電車の運転―運転士が語る鉄道のしくみ (中公新書 1948)
宇田 賢吉

中央公論新社 2008-05
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知らなかったこと,でも,日常の通勤通学の中で見え,聞こえすることの背景となっていることが鮮やかに解きほぐされます。でも,それよりも,鉄道(電車というよりは鉄道ですね),そして電車の運転手への愛がひそやかに溢れています。

ヒトゲノムマップ

ヒトゲノムマップ (学術選書 (035))ヒトゲノムマップ (学術選書 (035))
加納 圭

京都大学学術出版会 2008-06

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「一家に一枚ヒトゲノムマップ」の公式解説書 especially for高校生&教員など。
でも,高校生には多少難しめのところもないではないが,広く,しかも丁寧に,元気良く解説されている。著者はもちろん生命科学専攻ではあるのだが,サイエンスコミュニケーションに軸足をシフトしつつあるとのこと。
目次
 第1章 ゲノムって何?−遺伝情報からタンパク質へ−
 第2章 ゲノムの伝言ゲームー遺伝、変異、進化―
 第3章 ゲノムが奏でる調律―タンパク質はいかに働くかー
 第4章 ゲノム研究最前線―何が分かり、何ができる?―
 「一家に1枚ヒトゲノムマップ」に載せられている遺伝子の全解説
 索引