セコム上信越の詐欺事件

警備保障会社セコム上信越(株)(代表取締役:野沢慎吾)は新潟県の県政記念館(平成18年10月12日〜平成21年3月31日),新潟市のいこいの家月寿荘(平成18年4月1日〜平成21年3月31日),いこいの家得雲荘(平成18年4月1日〜平成21年3月31日)の指定管理者になっている(いた)ところです。
そういう状況のところ,この7月,セコム上信越の子会社「セコムジャスティック上信越」がJR新潟駅南口駐車場の売上額を過少申告していたことが発覚。新潟市不正経理を主導し約4億7,000万円をだまし取ったとして子会社の専務取締役を詐欺容疑で警察に告訴。また,98年からの6年2ヶ月間でセコム上信越側の詐欺申告は約7億3,000万円に上っているとして,市は賠償を求める予定とのこと。
当然,新潟市としては,駐車場の委託契約(実際には土地賃貸借契約)とともに,指定管理者の契約も解くとのこと。
子会社への丸投げを含め,セコムの利益追求の姿勢が問われるところです。実際,子会社の専務一人の犯罪のわけがなく,野沢社長は自分の関与は否定しているものの,組織的な関与が疑われるものですから。
新潟駅周辺駐車場問題については新潟市のページに経緯が詳しく掲載されています。
http://www.city.niigata.niigata.jp/info/youtai/ekisyu.htm
新潟市一般競争入札参加停止及び指名停止業者一覧
http://www.n-jouhou.city.niigata.lg.jp/epco/servlet/p?job=MeiboTeishiList

それにしても,新潟県庁は契約解除なり,何もしないのかしらん。

そういえば,セコムの取締役最高顧問の飯田亮が行政減量・効率化有識者会議の座長だったな。この有識者会議は公務員の人減らしを主な目的とするところ。人減らしもいいが,住民共有の財産がきちんと使われているかというチェック機能を骨抜きにしないようお願いしたいところです。