薩摩川内市のFB良品薩摩川内(薩摩川内sg)及びシンガポール事務所関係メモ

2012年3月議会定例会で,薩摩川内市がFB良品に参加する件についての審議が行われてたことは,本ダイアリーの2013年1月30日のエントリー「FB良品薩摩川内についてのメモ」でも触れたところです。
その後,昨年9月までは,本会議では言及はされていないようですが,企画経済委員会で担当の観光・シティセールス課長からの報告等がありましたので,参考までメモしておきます。
鹿児島県・薩摩川内市議会で2013年6月28日開催された企画経済委員会の会議録から

○観光・シティセールス課長(古川英利)
それでは、さきに配付させていただきました企画経済委員会資料、商工観光部の20ページをお願いいたします。よろしいでしょうか。
 …それから、オンラインショップにつきましては、苦戦しておりますが、こころ観光物産ガイドが累計で36万5,000円、フェイスブックのFB良品薩摩川内が21万7,000円の売り上げとしておりますが、このうちFB良品につきましては、現在全国の10団体と一緒になりまして、サイトを設けておりますが、9月から名称を変更することになりました。先日、その総会がございまして、FB良品からジャパン・サティスファクション・ギャランティードという名称に変わりまして、正式に手続が終わりますと、改めて御案内させていただきます。
 名称変更の理由は、FB良品の商品を東急ハンズさんにおさめようとしたところ、名前がちょっと紛らわしいという御指摘がある、そういう事例が幾つかございまして、名称を東南アジアで今、展開しています、これはアパレル系の強いブランドなんですが、サティスファクション・ギャランティードと組みまして、通信販売を展開しようということでなっております。
 現在、10団体でございますが、本年度中に30団体を目指して、組織の拡大をということで、今、竹内さんが中心になって進められているところです。

特に質疑はなし。唐突に出てくる「竹内さん」は「武雄市さん」なんではないかと思う。


2013年9月13日開催された企画経済委員会の会議録から

○観光・シティセールス課長(古川英利)
一般会計補正予算のうち、観光・シティセールス課分の歳出予算について御説明申し上げます。
 …事項名、物産販売事業費、92万円につきまして説明をいたします。恐縮ですが、予算の概要9ページをお願いいたします。
 (19)番目、海外販売販路拡大事業、92万円でございます。
 本市は、佐賀県武雄市長を会長とします全国FB良品運営協議会に加盟し、通信販売のサイト、FB良品薩摩川内の運営を行っているところでございます。
 開設した昨年5月からの売り上げは24万3,000円にとどまっており、売り上げの確保が大きな課題となっております。
 そこで、今回、武雄市岩手県陸前高田市石垣市等の15の加盟自治体が合同でシンガポールに事務所を設け、輸出による販路の拡大に取り組むための負担金を提案させていただきました。
 この事務所には、武雄市の外国語のできる職員を派遣し、代表して、加盟自治体の商品の売り込みを図る計画でございます。
 また、全国FB良品運営協議会は、この9月4日に組織名をジャパンサティスファクションギャランティードと改名しております。意味は、顧客の満足保証という意味でございますが、サティスファクションギャランティードというのは、東南アジアで人気の日本初のアパレルブランドであり、フェイスブックを活用したビジネス展開で成功した企業でありまして、この企業と全国FB良品運営協議会がタイアップして海外展開を図ろうとしております。

とくに質疑はなし。
2012年3月の本会議での審議では観光交流部長が「一応一通りの年間販売総額の目標は定めたいと思ってまして、大体200万程度ぐらいで設定をしたい」と答弁していましたが,当初の16か月で24万3千円しか売れていないとは
一方,薩摩川内市が本事業関連で支出している額は,「F&B良品ページ構築等委託業務」で平成23年度に168万円。「FB良品運用等業務委託」として平成24年度に135万円。「F&B良品運用等業務委託」として平成25年度に189万円
なお,シンガポールに事務所を設ける件については,「平成25年度補正予算に計上されている海外販売販路拡大事業負担金の支出に関する全ての書類(負担金支出先との契約に至るまでの経緯のわかる資料,契約締結に関する合議,契約書,支出手続きに要する書類等を含む全ての書類」として,薩摩川内市長宛で公文書開示請求を行いました。開示された文書についてはスキャンしてdropboxにあげてありますが,シンガポール協働事務所設立準備負担金」として20万円,「日本自治体等連合シンガポール事務所運営費負担金」として72万円を支出しています(執行予定含む)。
以上,合計すると,薩摩川内市が本事業で支出した総額は584万円。職員が本件業務に要した時間や,職員の佐賀やシンガポールへの出張旅費等含めると700万円,800万円という額を薩摩川内市は負担していると思います。これで効果が上がっている,せめて今後上がることが見込まれればまだ良いのですが…。
あと,シンガポール事務所ですが,薩摩川内市観光・シティセールス課長の説明では「陸前高田市石垣市等の15の加盟自治体が合同でシンガポールに事務所を設け」となっていますが,実際には,薩摩川内市長,大刀洗町長,(一財)燕三条地場産業振興センター理事長,南砺市長,宇多津町長,鞍手町長,武雄市長の7者がシンガポール協働事務所準備室を構成し,負担を行うこととしており,古川課長の説明にあった陸前高田市石垣市も流されることなく踏みとどまっています。