ワーカーズコープ(日本労協連センター事業団)って?

まだ,よくわからないながらも,名古屋市の施設である名古屋ボランティアNPOセンターの指定管理者NPO法人ワーカーズホープが不当解雇を行ったという情報があります。
オルタナティブ運動メーリングリストの5月3日の名古屋反貧困ネットワークさんの投稿からです。

 ***転載歓迎・ここから***

発信者:
名古屋いきなりユニオン(ただいま結成中)より、いきなりKY解雇の話です。
突然のことなので、連絡先等がまだ整っていません。続報をお待ちください。

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名古屋ボランティアNPOセンター
http://www.n-vnpo.city.nagoya.jp/info/riyouteisi.html

という施設があります。
この施設は、今年の四月、指定管理者が突然変わってしまい、それまでの職員が全て
クビをきられてしまって、ワーカーズコープという東京に本部にあるNPOに管理者が変
わってしまいました。

効率重視?指定管理者制度で「なごやボランティアNPOセンター」職員総入れ替え
http://www.news.janjan.jp/area/0803/0803203247/1.php

ワーカーズコープ労協センター事業団
http://center.roukyou.gr.jp/

このワーカーズコープという所が、名古屋市からの指定管理者として指定を獲得した経
緯も、いささか不透明で不自然なところがあるのですが、それはさておき、新しく雇わ
れた職員の人たちは、利用者のみなさんに、一日でも早く従前のサービスを提供しよう
とがんばっていました。
いろいろとバタバタしていたものの、新しい職員の人たちも、利用者の人達も、少し業
務のことについてわかってきたかな、という矢先に、大問題が発生しました。

このワーカーズコープの管理職の人たちが、一般市民の利用者をさしおいて、名古屋市
にたいして便宜をはかりすぎるのはおかしい、と指摘した職員の一人が『態度が悪い』
『名古屋市の職員の感情を傷つけた』『組織に対する忠誠心がない』などの理由で、
5/2、突然解雇されました。
『態度が悪い』といっても、主観でしかないわけですし、いきなりの解雇は不当なので、
それは撤回すべきでしょう、という、その職員以外の職員の皆さんの説得により、管理
職は、その場では解雇を撤回しましたが、そのあとしばらくして、対象の職員を呼び出
して人格を傷つける発言をし、再び解雇を迫り『明日からくるな』等の暴言を行いまし
た。

あまりの突然のことで、その職員も、同僚の人たちも、どう対応してよいのかわからな
い状態でしたが、あまりにも不当な話なので、断固戦うことにしました。労組も結成し
たいと思いましたが、なにぶん素人なので、いろいろと準備中です。

とりあえず明日、その職員とともに、NPOセンターの職場の仲間と友人達は、不当な解
雇に抗議すべく、名古屋の伏見にあるボランティアNPOセンターに出勤する予定です。
なにぶん突然のことなので、どこにどう話をもっていってようのかわかりませんが、労
働者の手によってつくられる組織であるはずの、ワーカーズコープで、このような事件
が発生していることを、みなさんに知っていただくと共に、これから起こるであろう争
議と、私達の結成するであろう労組への、ご理解とご支援を、よろしくお願いします。



●抗議のあて先(これでよいのかどうかもわかりません)

○名古屋市長 松原武久殿

http://www.city.nagoya.jp/nagoya00009669.html
電話番号 052-953-7584 (Qはいつでもみんななごやし)
ファックス番号 052-971-4894
電子メールアドレス 7584 at oshiete-dial.jp


○なごやボランティアNPOセンター(不当解雇の現場)

460-0008 名古屋市中区栄一丁目23番13号伏見ライフプラザ12階
電話052−222−5781 ファックス052−222−5782
電子メールアドレス n-vnpo at proof.ocn.ne.jp
URL http://www.n-vnpo.city.nagoya.jp
開館時間 平日・土曜日 9時から21時30分 日曜日・祝休日 9時から18時


●『小さな査問の話』と検索すると、ワーカーズコープ(日本労協連センター事業団)
というNPOで過去に起こった事件のことが、いろいろと出るようです。
ただし、それぞれのページがうまくリンクがつながっていないようです。

小さな査問の話〜鹿児島事件と私
http://members.ld.infoseek.co.jp/kukchung/index.htm
【小さな査問の話】制作者ごあいさつ
http://members.ld.infoseek.co.jp/kukchung/greeting.htm
【小さな査問の話】資料でたどる事件の概要
http://www.geocities.co.jp/WallStreet-Bull/9677/document1_001.htm

 ***転載歓迎・ここまで***

本日のJanJanNewsに,Esamanさんが,その後の動きについて触れられていますので,ぜひ併せて御覧下さい。
『KY解雇』が発生? 名古屋市の施設の指定管理者交代のその後

小さな査問の話もゆっくりと見ていかなければなりません。

追記

小さな査問の話読みました。何とも判断は付きませんので,引き続きメモ。
全日自労から継続していたものだということがとにかく初見。驚きました。

8月31日追記

酒井徹さんのブログの8月26日のエントリーでは、『ky解雇』事件の際に当事者の支援にもあたった柴田さんに対する圧力が、指定管理者もしくは名古屋市からかかっていることを紹介しています。
またworkerswhoのブログでも,『ky解雇』以後の状況が紹介されています。

9月2日追記

「協同出資・協同経営で働く協同組合法」(労協法)制定の動きとその問題点について,JANJANニュースで上田仁氏が「労働法軽視「偽装経営者」の温床になるか?市民会議提案の労協法案を考える」という記事を書かれています。
 また,上記記事中にある小関隆志氏による労協関連論文データベースはこちら
です。

2009年1月4日追記

JanJanにさとうしゅういちさんによる「「なごやボランティア・NPOセンター」依然、経営側の暴走続く」(2008年12月1日),「なごやボランティア・NPOセンター、経営側の暴走のまま年越し」(1月4日)という記事が掲載されています。
ネオリベラルNPOワーカーズコープの体質の問題なのか,現在超党派で進められている(日本式)労働者協同組合に内在する問題なのか。

2009年1月14日追記

JanJanに「ワーカーズコープ 労働者代表選挙に介入? なごや・ボランティアNPOセンター」(2009年1月14日)という記事が掲載されています。

2009年1月23日追記

JanJanに「ワーカーズコープが労働者代表選挙結果を改ざん? なごやボランティア・NPOセンター」(2009年1月23日)という記事が掲載されています。労働者の過半数代表の選出に"使用者側"の不正があったのではというものです。

2009年6月11日追記

JanJanに「会議から労組員を排除……ルール無視 「私が決めた」と居直る幹部」(2009年2月3日)という記事が掲載されています。

NPO法人ワーカーズコープ=センター事業団とは別の「ワーカーズコープ」で長く活動してきた人の話によると、「センター事業団のようなところとは一緒にしてほしくない。・・・センター事業団のやっていることは、事件を隠蔽しているだけのよう見える。KY解雇にしろ、本部からの大量動員にしろ、常勤化の反故にしろ、脳内出向にしろ、そのような問題が発生している段階で、すでに協働労働に失敗しているのだから、真摯に受け止めて反省すべきだ」とのことでした。



2009年4月13日に「なごやボランティア・NPOセンター 当局の大掃除で大混乱」という記事が掲載されています。

2009年度が始まると驚くべき事件がおきました。なんと、当局側は、ある日突然、労組員には一言も説明もなく、勝手に当局側の職員の実で「大掃除」を強行してしまったのです。その結果、柴田委員長の私物はもちろん、「利用者からお預かりした資料、仕事に使っていた資料などがことごとく、行方不明になってしまった」そうです。



2009年6月10日には「ホームレス支援のアルバイト職員自身がホームレスに」という記事が掲載されています。

いやがらせの被害者であるYさんですが、かつて月収が20万円程度あったのが、いまや8万円ほど。生活保護基準以下の収入になってしまった上に、当局側のいやがらせなどにより、家賃の滞納や健康状態の悪化に追い込まれていました。そして、そのYさんが、いまやホームレス状態にあることが発覚しました。・・・Yさんの場合は、ワーカーズコープに「生殺し」にされて、結局、問題が解決しない間に、「徐々にホームレス」になってしまったのです。 仕事があるにもかかわらず、労働条件を一方的に悪化させられて、ホームレスになってしまった人、というのは、ほとんど聞いたことがありません。


2009年10月21日追記

2009年10月6日には「解雇された組合書記長、NPO法人ワーカーズコープを提訴」という記事が掲載されています。

NPO法人ワーカーズコープは、職場労組(自治労ワーカーズコープユニオン)の交渉にも誠実に対応しませんでした。さらに、労働委員会の斡旋も拒否し、今年6月、ついに労働組合書記長をしていたYさんが解雇される事態となりました。・・・このたび、Yさんは、あまりにも非道で納得のいかないNPO法人ワーカーズコープに対して、異議を申し立て、名古屋地裁に裁判を提起して戦うことにしました。・・・「ボランティアセンターのYさんを支える会・準備会」では、Yさんの戦いを支援することを通じて、広く市民に開かれた公共の場であるNPOセンターで、なにが起こっていたのかを追及していきたいと考えています。

ボランティアセンターのYさんを支える会・準備会では広く,支援もよびかけています。