社会文化功労賞

この日記でも2006年2月6日のエントリーで少し触れた日本文化振興会という団体(有限会社)の社会文化功労賞について,その受賞者を,Webで掲載・公開されている情報だけで,ちょっと調べている途中。
 すぐ調べ終わるかと思いましたが,結構,受賞者数が多くて,大変です。

まだまだ未完成ですし,年月は数か月単位で誤差がある可能性があります。
なお,途中から授与団体名義が国際文化推進協議会になっています。

2016年5月19日修正

社会文化功労賞受賞者(敬称略)

未完成版でありますが,利用者の自己責任という条件で,上記一覧は適宜改変・転載いただいて結構です。
 ご助言・ご指摘はコメント欄へ。

ついでに,ディプロマミル関係のリンク。
イオンド大学の学位商法
学歴ネットのホームページ
2007年4月2日の産経新聞から,早大の岩淵匡教授等に関する記事

聖心女子大教授がDM博士号 調査委設置 早大元教授も

 「ディプロマ・ミル」(DM)などによる学位商法問題で、聖心女子大の教授がDMとされる団体の博士号を取得し、使っていたことが1日、分かった。同大は調査委員会を設置して事実関係の調査に乗り出した。現役教授のDM学位所持が発覚したのは初めて。また、早稲田大でも先月定年退職した元教授が、実態不明の「大学」が出す博士号を取得、使用していたことが判明した。文部科学省は全国調査を実施する意向を示しており、問題はさらに拡大しそうだ。
 関係者によると、聖心女子大の問題の教授は平成13年、DMとされる「クレイトン大学」(Clayton University)の博士号を日本で取得し、16年に聖心女子大に教授として採用された際などに、この学位を使用。クレイトン大日本事務局のホームページ(HP)では、同大の顧問とされていた。
 クレイトン大は、職歴や学歴を単位化し、日本語の論文でも学位の取得が可能だが、同大の本校があるとされる米では公的な使用を禁止する州もある。ルイジアナ州の住所地は私設私書箱で、同州に教育機関としての登録もないという。
 同教授は産経新聞の取材に対し、学位の取得と使用については認めた。聖心女子大は、「調査中」としている。
 一方、早大の元教授は11年に取得した「国際学士院大学」(International Academy of Education University)の博士号を早大の教員データベースなどに掲載。早大で博士課程は修了したが、博士号は得ていない。しかし、著作の著者紹介に「早稲田大学大学院博士課程修了。文学博士」と記し、早大の博士号と誤解する記載をしていた。
 国際学士院大関係者によると、同大本部は「ニューヨーク」だが、具体的な住所は不明。教育研究者が電話でニューヨーク州に確認したところ、「(同大は)存在しない」との回答を得た。
 米での実態が確認できないにもかかわらず、同大の日本事務局は「(住所も含め)答える必要はない」とし、取材に応じていない。
 早大によると、元教授は「20万〜30万円を払い、日本の事務局に日本語で論文を提出して学位を得た」と話している。同大は「誤解を招くような学位だった。再発防止のための基準とチェックシステムを作る」という。元教授は退職直前に学部長注意となった。学位商法問題で大学が対策を取るのは初めて。
 DMに詳しい静岡県立大の小島茂教授は「韓国ではDM学位を使った大学教授が摘発された。最高学府である大学で教授の学位の取り扱いはどこよりも厳格さが求められる」と指摘している。

学位商法問題】 博士号などの学位の販売を目的とする米国の団体(ディプロマ・ミル=DM)などが、代金を振り込むだけで、非常に短期間で学位を与えるなどし、キャリアアップやビジネスの箔(はく)付けに悪用されている問題。米では連邦捜査局による摘発や公職追放など社会問題化。日本でも軽犯罪法違反(学位詐称)にあたる可能性が指摘されている。

日本文化振興会35周年記念(2004年)を敬天新聞社が取材していました

日本文化振興会35周年記念祝賀会のページに関係者が紹介されています。
 例えば,最初の写真。(財)国際心霊学研究財団出雲佐代子理事長、世界婦人平和促進財団石井宝山総裁、英五郎名誉最高顧問、一人おいて元福岡高裁裁判長萩尾孝至会長、松崎忠男最高顧問、代表して中央で挨拶するのは創設者で理事長の桟勝正氏。とのこと。
出雲佐代子氏は霊能者。
 石井宝山氏は日本文化振興会傘下の新日本美術院会長。
 英五郎氏は六代目山口組舎弟,英組組長,全国平和連合名誉総裁,敬天新聞社名誉最高顧問。全国青少年健全育成会会長(亀田三兄弟のサポーターという話も),世界宗教連合会名誉最高顧問,戦艦大和を揚げる会特別顧問,世界格闘技団体連合振興会 名誉顧問,本名は津留英雄。
 萩尾孝至氏は弁護士。福岡県弁護士会に所属し,法律事務所を開設。頼まれた民事訴訟の提訴を行わないうえ着手金10万円を返還しなかったとして懲戒処分,かつ懲戒処分の業務停止中に弁護士業務を行って,また懲戒処分。
 松崎忠男氏は全国8723軍団(はなぶさぐんだん)最高顧問,大日本忠誠同志会会長,靖國会特別顧問,政治団体全国平和連合顧問,全国青少年健全育成会常任顧問,大和信清同志會最高顧問,国際学士院最高顧問。
 桟勝正氏は帝国芸術新聞社(旧国際芸術新聞社)会長(ちなみに帝国芸術新聞社の住所は,西宮市剣谷町8-27。取締役には英五郎氏の息子津留貴将氏,津留浩将氏が就任している)。

追記メモ

日本文化振興会のサイトなどから集約した同会の歴史。

  • 1971年4月 日本文化振興会本部事務所を大阪市西区に設置(この時が創立:創始者は桟勝正氏,初代総裁は東久邇稔彦氏。1973年6月に大阪市南区心斎橋に移転,1976年6月に京都市下京区四条河原町下ルに移転,1979年9月に大阪市南区南船場に移転,1983年3月に東京都中央区銀座1丁目に移転,1992年11月に東京都中央区銀座6丁目に移転,現在は中央区銀座8丁目)。
  • 1972年1月 日本文化振興会会報「文化と生活」を発行(昭和47年8月に「芸林」と改題)。
  • 1974年3月 東京事務所を銀座に設置(昭和52年4月に新宿に移転)。
  • 1978年6月 『日本の伝統 : 天皇陛下御在位五十年記念』発行(国会図書館目録より)。
  • 1978年ごろ 台湾支部(総本部?)を設置。
  • 1979年7月 月刊「国際芸術新聞」創刊(2007年3月から「帝國芸術新聞」と改題)。
  • 1982年9月 『日本の伝統:限定版』発行(国際芸術新聞社編,日本文化振興会発行,日本新聞連盟発売)。
  • 1988年5月 韓国支部大韓民国ソウルに設置。
  • 1989年11月 国際公募美術団体「美展」を結成。
  • 1989年11月 東京都美術館において「新院展」共催。
  • 1992年5月 アメリ支部ハワイ州ホノルルに設置。
  • 1993年12月 「世界平和文化財団設立を祝う夕べ」を開催。
  • 1994年6月 韓国の「世界仏教法王庁」を表敬訪問。
  • 1994年12月 「国際文化福祉協議会設立並びに各国との学術文化交流の集い」を開催。
  • 1995年ごろ 新日本美術院(新院展)と美展が合併。
  • 1995年12月 「世界宗教連合会創立・日本文化振興会25周年を祝う集い」を開催。
  • 1996年5月 「世界婦人平和促進財団創立を祝う夕べ」主催。
  • 1996年12月 「世界平和団体連合会・国際自然医粧研究財団創立記念祝賀会」を開催。
  • 1998年6月 「第1回国際学士院世界大会」開催。
  • 1998年12月 「国際健康文化研究財団創立記念パーティー」を開催。
  • 1999年1月 国際学士院をニューヨーク市に、リンカーン記念平和財団をロサンジェルス市に、それぞれ米国公益法人として登記。
  • 1999年12月 「日印文化財団設立記念パーティー」を開催。
  • 2006年7月 国際学士院をカリフォルニア州に米国教育法人として登記。
(組織図:創立30周年史より)
                    | --- 新日本美術院
                    |
                    | --- 世界婦人平和促進財団
                    |
世界平和文化連合 --- 日本文化振興会 --- | --- 世界宗教法王庁
                    |
                    | --- 国際学士院大学
                    |
                    | --- 国際芸術新聞社
2009年11月2日追記

有限会社日本文化振興会の求人がありました。(魚拓)

2012年9月4日追記

国際文化推進協議会という関連法人(法人格があるかどうかも不明なので関連団体に修正。特定非営利活動法人という標記がなぜか併記された例もあるようですが、もし団体側が故意に行ったのであれば、そのような行為は特定非営利活動促進法第四条の規定に違反するもので、十万円以下の過料が科せられる可能性もあります。)があるようです。所在地は中央区銀座8丁目8−15−8Fです。なお、日本文化振興会の所在地は中央区銀座8-8-15 青柳ビル8Fです。