日本テレコムおとくライン問題−通信事業者の社会的責任

日本テレコム代理店が,文書偽造を行い,
勝手に日本テレコムおとくラインに消費者を加入させていた件は,すでに5月18日に
http://www.japan-telecom.co.jp/release/2005/may/0518/index.html
日本テレコムから公式発表がなされている。
この行為は,電話,インターネットという現代社会のインフラの信頼性に大きな影響を及ぼす不法行為であり,直接被害にあった消費者のみならず,社会に大きな不安を与えるものである。
この不法行為は,日本テレコムの発表では名称を明らかにしていない一次代理店,二次代理店によるものということである。日本テレコムが名称を明らかにしていないということは,それら不法行為による消費者の損害については,まず,日本テレコムがその責を負うということであろう(もちろん,日本テレコムは,自身が負った損害を当該一次代理店,二次代理店に請求するであろうが)。
http://chibachadiary.at.webry.info/200506/article_2.htmlにあるちばちゃさんも,この不法行為に巻き込まれた方である。しかしそのブログを見る限り,まだ日本テレコムでは,通信インフラをゆるがす不法行為についての認識が甘いように思う。
この件で,消費者が負った損害をどこまで日本テレコムが賠償に応じるのか見ていきたい。
それが,通信インフラを担う通信事業者の社会的責任であること。そしてその社会的責任を全うしない事業者は通信事業者としての資格がないと信じるからである。