博物館のwebサイトのリンクポリシー

読売新聞社のリンクポリシーについては,http://d.hatena.ne.jp/ironsand/20041021#p2で触れたが,博物館のリンクポリシーも見てみたら実に様々です。以下,主な博物館のリンクと著作権に関するポリシーを引用してみます。それにしても,琵琶湖博物館の姿勢には好感が持てます。
なお,引用は本日(2004年12月3日)現在のものです。

東京国立博物館のサイトポリシーから
http://www.tnm.go.jp/jp/footer/copyright.html

著作権について
当サイト内の全画像・資料は、利用者個人がブラウザを用いて画面上で見ることを前提にしています。別の媒体に収録して再配布する等の行為は有償・無償を問わず許諾できません。
当サイトへのリンクについて
東京国立博物館ではサイト上で公開されている各ページへのリンクは自由と考えて運用していますので、リンクを張りたい方はご自由になさってください。特にご連絡いただく必要はありません。ただし< http://www.tnm.jp/ >以外のURLは予告なく変更する場合があります。

国立科学博物館のサイトポリシーから
http://www.kahaku.go.jp/policy/index.html

1.当サイトの著作権
当サイトは、国立科学博物館により運営されています。
当サイトのコンテンツは、明記されているものを除き、すべて国立科学博物館に帰属します。当サイトの内容等を許可なく複製・可変および販売・出版・放送等に利用しないようにお願いします。

2.当サイトへのリンク
(1)トップページへのリンク
当サイトのつぎにあげる日本語及び英語のトップページへのリンクは、自由にしていただいて結構です。事前連絡も必要ありません。
日本語のトップページ http://www.kahaku.go.jp/
英語のトップページ  http://www.kahaku.go.jp/english/
(2)トップページ以外へのリンク
当サイトのトップページ以外のリンクについては、担当研究官等の許可が必要となりますので、つぎの問合せ先にメールで問合せください。
問合せ先メール:webmaster@kahaku.go.jp
(3)リンク停止の申し入れ
(1)及び(2)のいずれの場合も、国立科学博物館が不適当と判断した場合はリンクの停止を申し入れる場合があることをご了承ください。
(4)その他
画像や末端ファイルへの直接のリンクはお断りします。
トップページ以外のページについては、予告なしに変更する場合があります。

国立西洋美術館の「著作権とリンクについて」から
http://www.nmwa.go.jp/jp/html/copyright.html

・ホームページの著作権は、すべて国立西洋美術館(The National Museum of Western Art)にあります。ホームページ上に掲載されている作品画像の無断転用はご遠慮下さい。
・ホームページへのリンクは、非商業目的の場合は差し支えありません。ただし、以下の事項をお守りください。
リンクを張る際は、下記のトップページへのリンクとし、個々のページへのリンクは御遠慮ください。
http://www.nmwa.go.jp/index-j.html
リンク先が国立西洋美術館のページであることを明示してください。
リンクを張った場合は、メールで E-mail: wwwadmin@nmwa.go.jp まで御連絡ください。

日本科学未来館のサイトポリシーから
http://www.miraikan.jst.go.jp/j/sitepolicy/index.html

リンクについて
・トップページ(http://www.miraikan.jst.go.jp/)へのリンクはご自由にお張り下さい。できましたら張られた後にでも報告をいただけたら幸いです。なお、ご一報頂いたにもかかわらず特に問題がない場合は敢えてご返事を差し上げない場合もありますが先にご了承ください。但し、日本科学未来館(以下、未来館)は、未来館ページへリンクを張っているサイトの内容などに関してはいっさい責任を負いません。
・トップページ以外へのリンクを張られる場合は、その旨連絡下さい。画像や末端のファイルへ直接リンクを張ることはお断りします。
リンク元のフレーム内に当ページが表示されるようなリンク(あたかもリンクを表示しているサイトの一部のようなもの。広告と一緒に表示するもの等)を張る場合、これをお断りします。
・トップページ以外のファイルやディレクトリの構成は予告無く変更する場合があります。
・下記のバナー画像をダウンロードしてご自由にお使い下さい。

著作権について
・このホームページで使われているテキスト、画像・図版、データなどの著作権は、明記されてあるもの以外はすべて未来館または独立行政法人科学技術振興機構にあり、営利目的の利用・販売はお断り申し上げます。 教育・啓蒙など商業目的以外であれば、クレジット*をいれて自由にご利用下さい。(画像の改変などはされないようお願いいたします。) なお、その利用に伴って、日本科学未来館が特定の個人の方や組織の活動等を推奨するものではないことをご了解下さい。
・画像などを利用される場合、できる限り成果物(見本誌または掲載部分)等をご提供いただければ幸いです。(郵送の場合は、日本科学未来館 運営事業本部 広報室 広報グループ宛)
*クレジット記入例:「日本科学未来館(MeSci)提供」(スペースに問題がある場合は「日本科学未来館 提供」もしくは「(C)日本科学未来館」、英文の場合は「Courtesy of MeSci」もしくは「(C)MeSci」)

国立民族学博物館
http://www.minpaku.ac.jp/copyright.html

リンク及び著作権について
・当サイトはリンク・フリーです。リンクのあるページのURL等を下記のフォームをつかってお知らせください。
・このホームページの著作権は,国立民族学博物館に帰属します。
・ホームページの全てもしくは一部を,CD-ROM,印刷媒体,その他の媒体等に複製し,頒布等の目的に利用される時は,事前に下記のフォームをつかってご連絡下さい。

国立歴史民俗博物館
http://www.rekihaku.ac.jp/cpyright.html

著作権表示
「れきはくホームページ」( http://www.rekihaku.ac.jp/* )に含まれる内容のすべて(文章、写真、音声、およびそれらの組合せとしてのページデザイン)は、とくに断りのない限り、国立歴史民俗博物館著作権を有しており、その扱いは日本の著作権法に従います。
私的利用・引用・その他法律が認めた範囲をこえて、本ページの内容の全体もしくは一部を、当館に無断で雑誌・本・ CD-ROM ・ WWWページその他の媒体に複製し、頒布あるいは閲覧させる等の行為を一切禁じます。
「れきはくホームページ」へのリンクは自由に張っていただくことができますが、広く利用され得るものについては、お名前、連絡先(電子メールアドレスで結構です)、およびホームページの URL を本館博物館事業課広報サービス室広報係までご一報いただければ幸いです。個人で楽しむためのブックマーク登録などは知らせていただくに及びません。

滋賀県立琵琶湖博物館
http://www.lbm.go.jp/lnkplcy.html

リンクについての琵琶湖博物館の考え方
まとめ
琵琶湖博物館のページをリンクする場合に、 許可や承諾を得る必要はありません。連絡も不要です。
琵琶湖博物館は、リンク集の整備にあたって、 いわゆる「相互リンク」の考え方を採用していません。
琵琶湖博物館が公開するリンク集への掲載要望については、 今後の整備の参考にはさせていただきますが、 必ずしも御要望に沿うとは限りません。

そのあとに,琵琶湖博物館のリンクに関する考え方が詳細に書いてあります。http://www.lbm.go.jp/lnkplcy.htmlをご覧いただければと思いますが,「リンクは著作権に触れるのではないかと思う人が少なくないようなので、補足しておきます。まずリンクするという行為それ自体は、何の著作権も侵害する余地がありません。リンクに際して、『WWWページ』という著作物そのものを 取扱うことは一切無いからです。 取扱うのは、そのWWWページを参照する『URL』という参照情報で、このURLは著作物ではありません。リンクすること自体が著作物の『利用』じゃないかという誤解がありますが、リンクというのは、あくまで『他の利用者に対する推奨』に過ぎず、それ自体は決して『著作物の利用』には成り得ません。」「琵琶湖博物館では、 http://www.lbm.go.jp/へのリンクを 推奨していますが、他のページへの直接リンクを拒むものではありません。」「リンクを張るのは、一般にWWWページに文章や図画を掲載するのと同じで、ページ作者(リンクを張る人)の著作行為=主張行為です。 従って、その内容について、作者が責任を負うべきものです。」など,明快なものです。

神奈川県立生命の星地球博物館
http://nh.kanagawa-museum.jp/faq/link.html

リンク・著作権に関する質問と答え
●生命の星・地球博物館ホームページのリンクはできますか.
以下のディレクトリ配下にある当館のコンテンツについては、リンクに際して事前・事後の許可は不要です。
http://www.city.odawara.kanagawa.jp/museum/
http://nh.kanagawa-museum.jp/
○ フレーム表示の一部や、インライン表示としてのリンクは、著作権の侵害に当たる場合があります。ご遠慮ください。
○ リンクに際しては、リンク先が「神奈川県立生命の星・地球博物館」のサイトであることが分かるようにしてくださるようお願いします。
○ トップページ(http://www.city.odawara.kanagawa.jp/museum/g.html)以外のページについては、URIが予告無く変更になる場合があります。URIの変更につきましては、当館から連絡を差し上げませんので、ご了承ください。
なお、リンクについてはリンクについての琵琶湖博物館の考え方も参考にしてください。

●生命の星・地球博物館ホームページの内容を転載できますか.
以下のディレクトリ配下にあるコンテンツは、生命の星・地球博物館または情報提供者・制作者が著作権を有しています。
http://nh.kanagawa-museum.jp/
http://www.city.odawara.kanagawa.jp/museum/
○ 当該コンテンツ(文章・画像等)は、著作権法第三十二条第一項及び同条第二項で定められた場合を除き、無断でWebページや刊行物へ転載しないでください。
○ 引用する場合は、引用元のURI(Webページのアドレス)および閲覧年月日を明記してください。
○ 画像のWebページや刊行物への掲載については、許可が必要です。事前にご相談ください。→情報資料課(学術利用・広報利用以外の場合は、許可できないことがあります。)
○ 利用案内・展示催し物などの一般的なお知らせについては、引用者の責任において転載してもかまいません。但し、内容については予告無く変更されることがありますので、ご確認ください。(Webページ等の場合は、リンクを推奨します)

東海大学自然史博物館
http://www.sizen.muse-tokai.jp/about/about.html

データについて
東海大学自然史博物館のホームページで使用しているデータには、ホームページ用に用意したデータと、東海大学自然史博物館で他の用途に使われていたものを流用したデータがあります。特に流用しているデータは、既に用途を限定して使用する契約が交わされているため、ホームページ上での使用は、事実上著作者のご好意によって成り立っています。
この様な理由から、皆さん方が自由に利用された場合、私たちと著作者の間に契約違反が起きる事になります。こうなりますと、私たちも、著作者の方も、皆さん方も無駄な時間と費用を使う事になり、全員がいやな思いをする事になってしまいます。
ですから、皆さんが自分のホームページに張り付けたり、印刷媒体に使用したりという2次、3次の利用を考えている場合には、使用を諦めて下さい、禁止させて戴きます。
ただ、皆さんが個人的に利用する範囲であれば、自由に使って戴いて構いません。また、どうしても使いたいと思う場合には、私たち宛に文書で連絡して下さい。

リンクについて
私たちが作ったページへのリンク設定は全く問題ありません。私たちのページを評価して戴いた事になりますので、逆にお礼を申し上げたいくらいです。もちろん、どなたでもご自由にリンク設定して戴いて構いませんし、連絡も不要です。
よくリンクの許諾を求めるメールを戴きますが、私たちは私たちがWeb上で公開し、皆さんがアクセスできる状態になっているページに関しては、皆さんからのリンク設定を拒否する権利がないと考えています。リンクされたくないページは公開しなければよいからです。
当然、許諾する権利もないと考えますから、許諾を求めるメールは必要ありません。どうしても文書が必要だ、という場合には、このページをご利用下さい。但し、これもリンク設定を許可するという意味ではなく、リンク設定は皆さんの自由意志である事の証明として下さい。
ただし、トップページ以外はURLが変更になる場合があります。また、トップページもサイトの方針変更によってURL(拡張子)が変更になる場合も考えられますので、トップページのURLは http://www.sizen.muse-tokai.jp/index.html でなく http://www.sizen.muse-tokai.jp/ としてリンク設定をお願いします。

webページがそれほど充実していない博物館では,リンクポリシーについて言及のあるところは少ないです。あったとしたら,簡単に「リンクフリーです」と書いてあることが多いようです。
充実している博物館についてみると,国立科学博物館国立西洋美術館は,トップページ以外へのリンクを嫌がっています。いったいなぜでしょう。
琵琶湖博物館の考え方」を見ると,「トップページ以外へのリンク禁止」がいかに根拠がないものかわかります。ひじょうにまとまっていて,神奈川県立生命の星地球博物館も,リンクポリシーのところで,琵琶湖博物館に敬意を払い,わざわざ紹介しています。
また,東海大学自然史博物館も琵琶湖同様に,詳細に説明されています。
web自体がそもそもopen to the publicなものであるうえ,博物館は広く人々に開かれるべき機関。琵琶湖や東海大学のような姿勢を大事にしてほしいですね。

お願い

各博物館のページのうちリンクポリシー及び著作権に関する記述を引用させていただきました。これは,著作権法32条第1項の「公表された著作物は,引用して利用することができる。この場合において,その引用は,公正な慣行に合致するものであり,かつ,報道,批評,研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行われるものでなければならない」によるものと考えております。
慣行に従い,出所を明らかにし,また引用文であることが明確に区分できるようにしております。
分量的には,引用文の方が総計としては多くなっておりますが,各博物館の比較が目的であり,これは正当な範囲内と考えております。
また,おそらく,各博物館とも,サイトポリシー部分の文章については,「告示」的なものであり著作権を主張されることはないとも考えております。ただ,このあたりは私自身の勝手な解釈でもありますので,異議がございましたら,コメントをいただきたく,お願いいたします。