林田バス

鹿児島で歴史ある林田バスが解散するという噂をインターネットのあちこちでみかけます。
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『林田バス、平成17年3月自主解散へ』

 かつては、鹿児島の名門のバス会社だった、旧林田産業交通(平成10年3月に特別清算)の受け皿会社として、いわさきグループが設立した林田バス(本社・鹿児島県鹿児島市/岩崎芳太郎社長)が平成17年3月31日を持って、自主解散をすることになりました。

 この自主解散は、いわさきグループの会社再編に伴うもので、鹿児島〜福岡間と鹿児島空港〜人吉間の高速路線バスと鹿児島営業所所属の貸切バスは南九州バスネットワークに合流しまた、鹿児島県内の路線バス・鹿児島空港連絡バスと鹿児島営業所以外の所属の貸切バスは鹿児島交通ネットワーク(仮称/現・鹿児島交通)に合流いたします。

 平成17年3月31日、鹿児島県民の一部に約74年間親しまれた林田バスは姿を消しますが、かつて霧島を開発した故林田熊一氏の足跡はいわさきグループによって、後世に伝えてまいります。

《林田バス川内営業所》
 住所が変わりました。
  住所:鹿児島県薩摩川内市御陵下町3081

 (平成17年4月1日以降の予定)
 『林田バス株式会社→鹿児島交通ネットワーク株式会社』
   (現在/林田バス株式会社川内営業所)→(現・鹿児島交通との統合後/鹿児島交通ネットワーク株式会社薩摩川内支社)

   《林田バスから鹿児島交通ネットワークへの移行時》
    社章の変更はありません。
     「いわさきグループ共通の社章を使います。」
     「制服の変更は一部ですが行います。」
    塗装変更は順次行います。
     「当分の間は林田バス旧塗装も走る場合があります。」
     「但し、林田バスの英文字は平成17年2月から3月にかけて、ペンキで隠します。」
     「旧塗装車は、新社名のステッカーを平成17年3月31日の入庫後に貼ることになっています。」
     「新塗装車は、平成17年3月31日の入庫後に旧社名のステッカーを剥がして、新社名のステッカーを貼ることになっています。」
     「新塗装車は、平成17年1月から順次、旧社名消去作業と旧社名のステッカーを貼ります。」
    バス停も新社名の変更作業を3月中に行います。
     「終了後は、旧社名の入ったカバーを被せ、3月31日に終バス終了後から順次、カバーを回収いたします。」

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バスの運行状況が変わらなければ,まあ問題はないんだが。
しかし,岩崎グループも
http://www.373news.com/2000picup/2004/09/picup_20040928_1.htm

http://www.373news.com/2000picup/2004/09/picup_20040911_5.htm
http://www.jpu.or.jp/news/kagoshima_keika.htm
など,問題を起こしているところが気になる。
まあ,結局は台所が苦しいということに根を発しているのだが。(そもそも元々の林田産業交通はさらに台所が苦しくなっていて,岩崎グループが地域の足を守るために,吸収したという見方もできるのだが)
何とか,現路線は,台所は苦しいだろうが,岩崎グループには守って欲しいと願う。

さて,
バスは地元の足なのだが,結局,自家用車保有率が高まるほど,路線バスは赤字に追いやられてしまう。もともとの人口が少ないのだから,空気を運んでいる状態。
結局,運行本数が減らされ,また廃止に追い込まれ,車を持っていない,または高齢者など運転できない層が苦しむという構図。

鉄道も同じ。国鉄の頃も,末期はローカル線が廃止に追い込まれていたが,民営化してまた,第三セクター化,バス化,廃線に追い込まれている。
現時点での経営効率だけ見ると,やむを得ない面もある。ただ,経営効率だけ見ると,環境問題で重要なリサイクル,リユースも進むものではない。

地方の公共交通を守り,自家用車保有を増大させず,人口の一極集中も防ぐ,そのような方向性を持つ政策を期待したい。

(意見を政策に反映させる最もオーソドックスな方法は選挙。しかし,県議会議員選挙でも,国会議員選挙でも,結局,民主党には「小さな政府」主義者が多いような気がして,投票を思いとどまるときがあるんだよな)。