奄美博物館で「琉球の植物」展

鹿児島・奄美大島奄美市立奄美博物館で「琉球の植物」を国立科学博物館と共催で開催中とのこと。会期は2月21日まで。
1月31日には「アマミノクロウサギの糞を利用した紙づくり体験」なんていうイベントも行われるようです。
琉球」って言えば,沖縄で開催ということを思い浮かべてしまいますが,なぜか奄美。もちろん,奄美大島琉球列島を構成する島の一つではありますけれどもメインは沖縄本島ではないか,また先島諸島のほうが,固有種など多いんじゃないかと考えてしまいます。
琉球の植物」展は,国立科学博物館の本館やつくば植物園で実施していましたが,巡回展のように,琉球列島の他の地域でも実施するのでしょうか。
 国立科学博物館でやっていたときには,実物(生植物)を展示していたようですので(琉球新報の記事),手間のかかる企画展でしょうけれども。


琉球の植物」展について,webみていましたら,ケンムンとキジムナーの話に興味をひかれはじめています。

1月25日追記

1月25日の南日本新聞の記事から

奄美博物館が復帰関連資料を収集 泉芳朗の電報も
奄美市名瀬の奄美博物館(中山清美館長)が、奄美群島が米軍統治下にあった8年間(1946〜53年)の日常品など資料提供を昨年11月から呼びかけている。1月中旬までに、当時の通貨B円のほか、復帰運動のリーダー泉芳朗が出したとみられる電報など約20点が寄せられた。
 国の緊急雇用創出事業を活用した「奄美群島日本復帰関係資料調査事業」の一環。臨時職員2人が資料を集めデータベース化する。
 昨年12月に寄贈された電報は51年8月11日付。泉が関西の奄美出身者にあてたとみられ外国電報扱い。文面は「ミタ/ゴフントウシヤス/トモニガンバロウ」(見た。御奮闘謝す。共に頑張ろう)。同館は「本土と奄美が連携していたことを示す」としている。
 ほかに、食糧配給カードや復帰祝いの楽団が使ったトロンボーン、宮崎の奄美出身者が県議会に出した陳情のコピーなども。中山館長は「群島民が一致団結した様子が詳しく分かりつつある。資料散逸を防ぎたい」と話している。同館=0997(54)1210。

興味深い記事です。いま保存を図らなければ本当に散逸,滅失してしまう頃です。継続した取組を期待します。
緊急雇用創出事業というところに,幸運と先行きの不安さを感じるところではありますが。