山陽小野田市での現市長陣営側による差別事件
昨年(2005年)5月の山口県山陽小野田市長選挙において,現市長である白井博文の対立候補Iさんに対する差別ビラが配布されたとのこと。ビラにおいては,「Iの父親は○○生まれ,○○育ちで,小野田市の○○に養子にきたもの。功なり名をとげる道を選んだのは何故か。究極の真実は,被差別部落出身ということや」と書かれていたとのこと。
いつでも,言うことだが,この表現は,Iさんが被差別部落出身か否かにかかわらず,まずIさんに向けられたものであるとともに,全ての被差別部落出身のアイデンティティを持つ人々に「刃のような鋭さで」向けられたものである。
このビラが創作されたという現象のもとには,http://d.hatena.ne.jp/ironsand/20041023#p3に書いたように「部落民は総理大臣になるべきではない」とのたまった福岡県選出の差別代議士麻生太郎同様,「部落民は市長になるべきではない」という差別意識が存在しているのであり,またその意識の広がりを前提として配布されたのである。