ボンバルディア機のトラブル2013

2009年6月〜12月のボンバルディア機の主として国内のトラブルについては2009年6月21日のエントリー「ボンバルディア機のトラブル」で継続的に追記してきたところです。また2010年のトラブルについては2010年1月15日のエントリー「ボンバルディア機のトラブル2010」で,2011年のトラブルについては2011年1月8日のエントリー「ボンバルディア機のトラブル2011」で,2012年のトラブルについては2012年4月8日のエントリー「ボンバルディア機のトラブル2012」で追記してきました。
年があらたまりましたので,ここで,2013年分として新たにエントリーを立てます。

12月15日更新



1月6日,アイベックスエアラインズの大阪発福島行きのボンバルディア機(CRJ-100型)が離陸直後,自動操縦装置が作動しないとの警告が出た。実際にシステムが作動しなかったことから,長野県中川村上空で引き返しを決定し,約1時間10分後に伊丹空港に着陸した。同機は,自動操縦装置を交換し,2時間20分遅れで再出発した。
1月13日,オリエンタルエアブリッジの長崎発対馬行きのボンバルディア機(DHC-8-201型)が離陸直後,第1エンジンの除氷装置が正常に作動していることを示すライトが点灯しなかったため,長崎空港に引き返した。
1月26日,ジェイエアの新千歳発仙台行きのボンバルディア機(CL-600-2B19型)が飛行中,主翼の防氷系統に不具合が発生したことを示す計器表示があったため,新千歳空港に引き返した。
1月29日,カザフスタン・SCAT航空のコクシェタウ発アルマトイ行きのボンバルディア機(CL-600-2B19)が、アルマトイ空港付近で墜落。乗客16人,乗員5人の計21人全員が死亡した。
2月1日,全日空の中部国際発秋田行きのボンバルディア機(DHC-8-402型)が岐阜県高山市上空6400mを飛行中,失速警報装置に不具合があることを示す表示が出た。同機は中部国際空港に引き返した。
2月16日,全日空の中部国際発秋田行きのボンバルディア機(DHC-8-Q400)が長野,岐阜の県境付近の上空を上昇中,貨物室のドアがロックされていないことを知らせる警告が出た。同機は中部国際空港に引き返した。
2月17日,日本航空の新千歳発花巻行きのボンバルディア機(CL-600-2B19)が離陸直後,ステアリングに不具合が発生したことを示す計器表示があったため,新千歳空港に引き返した。
2月22日,琉球エアーコミューター奄美那覇行きのボンバルディア機(DHC-8-103型)が飛行中,副操縦士席側の操縦室窓にひび割れが発生したため,那覇空港緊急着陸した。
2月26日,琉球エアーコミューター那覇久米島行きのボンバルディア機(DHC-8-103型)が飛行中,補助油圧系統に不具合が生じたため,那覇空港に引き返した。
2月27日,全日空の福岡発伊丹行きのボンバルディア機(DHC-8-Q400)が離陸前,前輪の方向を操作するステアリングに不具合をおこしたため,滑走路手前の誘導路で立ち往生した。同機は牽引車を使って駐機場に戻った。同機は欠航した。
4月10日,全日空の伊丹発新潟行きのボンバルディア機(DHC8-402型)が硬度7千mで岐阜県上空を飛行中,副操縦席の窓ガラスの一部にひびが入った。同機は伊丹空港に引き返した。
5月6日,日本航空の大分発大阪行きのボンバルディア機(CL-600-2B19)が大阪空港に着陸後,誘導路上を走行中,胴体後部の右側エンジンから出火した。同機は消火装置を稼働させ,自力で駐機場に到着した。運輸安全委員会は事故に繋がりかねない重大インシデントとして事故原因を詳しく調査することとした。−燃料配管のナットの緩みが主な原因であることが明らかとなった。また,日本航空便の同機を運航していたジェイエアが,所有する9機の同型機を点検したところ3機の機体で重要インシデント機同様にナットが緩む現象が発生していたことが6月に明らかとなった。
5月16日,Nepal AirlinesのPokhara発Jomsom行きのボンバルディア機(DHC-6-300型)が着陸直後,滑走路からずれ,左側の川に転落した。22人の乗員・乗客のうち7人が重傷を負った。
5月18日,US AirwaysのPhiladelphia発Newark's Liberty Airport行きのボンバルディア機(dhc-8-100型)が着陸の際,左主脚が展開しなかったため,胴体着陸した。乗客にけがはなかった。
5月31日,日本航空の新千歳発秋田行きのボンバルディア機(CL-600-2B19型)が飛行中,ステアリングに不具合が発生した計器表示があったため,新千歳空港に引き返した。
6月5日,日本エアコミューターの大阪発屋久島行きのボンバルディア機(DHC-8-402型)が上昇中,失速防止装置に不具合が発生したことを示すランプが点灯したため,目的地を変更し,鹿児島空港に着陸した。
6月9日,オリエンタルエアブリッジの長崎発対馬行きのボンバルディア機(DHC-8-201型)が飛行中,機長席側のピトー管の防氷装置に不具合が発生したことを示す表示があったため,長崎空港に引き返した。
6月14日,日本航空の新千歳発女満別行きのボンバルディア機(CL-600-2B19型)が離陸直後,主脚のブレーキの温度を表示する装置に不具合が発生したことを示す計器表示があったため,新千歳空港に引き返した。
6月20日日本エアコミューターの大阪発出雲行きのボンバルディア機(DHC-8-402型)が飛行中,エアデータコンピュータに不具合が発生したため,大阪空港に引き返した。
7月24日,ボンバルディア社製の機関車S730型が連結されたスペイン高速鉄道「アルビア」が,スペイン北西部サンティアゴ・デ・コンポステーラ付近で脱線転覆し,78人が死亡した。
9月8日,アイベックスエアラインズの大阪発福岡行きのボンバルディア機(CRJ200)が離陸直後,主脚が正常に格納されていないことを示す表示が出たため,大阪空港に引き返した。
9月23日,全日空の大阪発新潟行きのボンバルディア機(DHC8-402)が飛行中,機体前方右側の扉が確実に閉じられておらず客室の気圧に異常があるとの表示が出たため大阪空港に引き返した。
10月2日,日本エアコミューターの鹿児島発沖永良部行きのボンバルディア機(DHC-8-402)が離陸直後,3つある油圧系統のうち1系統に不具合が発生したことを示すライトが点灯したため鹿児島空港に引き返した。
10月25日,日本航空の大阪発青森行きのボンバルディア機(CL-600-2B19)が離陸上昇中,高揚力装置(フラップ)に不具合が発生したことを示す計器表示があったため大阪空港に引き返した。
12月1日,米国・ニューヨーク郊外のメトロノース鉄道で,ボンバルディア社製の列車が脱線転覆し,4人が死亡,60人以上が負傷した。