林原美術館は財団法人林原美術館が設置者だったのか。財団以外が所有するものについても一体的にぜひ

3月9日の山陽新聞の記事から

林原美術館の収蔵品 散逸防止を
会社更生手続き中の林原(岡山市北区下石井)のメセナ事業法人で、林原美術館(同区丸の内)を運営する財団法人林原美術館(理事長・石井正弘岡山県知事)は8日、同市内で役員会を開催。収蔵品の散逸防止を求める嘆願書を、更生計画案を策定する更生管財人などに提出することを了承した。
役員会には理事、評議員ら約30人が出席(石井知事は県議会本会議のため欠席)、非公開で行われた。
関係者によると、役員会では、更生手続きによって、同財団の所有品(約1万件)とは別に、同社や前社長らからの指定文化財を含む寄託品の散逸を懸念する声が浮上。岡山ゆかりの資料も多く、文化財保全の観点から、従来通りの一括保存を求める考えでまとまった。
県内外の文化、政財界関係者らに署名を呼び掛けるなど、幅広く嘆願書への協力を要請。できるだけ早期に更生管財人と、同計画案提出先の東京地裁に届ける方針という。

林原自然科学博物館の設置者はちょっと事情が違うようです。しかし、管理する資料については,美術館同様に一括で保存されることが当面望ましいと思います。今後も注意してみてみたいと思います。

3月18日追記

3月18日の山陽新聞の記事に「再建へ (4)恐竜、類人猿研究 − 高評価 知の集積継続を」というものがあります。
林原のメセナ事業としての,恐竜研究の林原自然科学博物館と,林原生物化学研究所の類人猿研究センターの活動を詳しく紹介しています。また,西日本自然史系博物館ネットワークや日本古生物学会、全国科学博物館協議会が声明を出していることにも触れ,記事を『関係者はもちろん地域も固唾をのんで見守るメセナ事業の行方。スポンサー企業は7月をめどに決まる。』としてまとめてあります。ぜひご一読を。