民主党が経済財政諮問会議民間議員等の参考人招致を要求

日本経済新聞の10月17日(23:01)のニュースから

民主党、御手洗氏招致を正式要求

 民主党は17日の参院予算委員会理事懇談会で、御手洗冨士夫日本経団連会長ら経済財政諮問会議の民間議員と公明党を除名された福本潤一参院議員の参考人招致守屋武昌前防衛次官の証人喚問を正式に求めた。与党は回答を保留したが、全会一致原則を盾に反対する見込み。(23:01)

また,同じく18日(22:01)のニュースから

「証人喚問、全会一致にこだわらず」、民主・輿石参院会長

 民主党輿石東参院議員会長は18日の記者会見で、全会一致での議決が慣例となっている証人喚問について「全会一致でなければできないという国会法はない」と述べ、野党が多数を握る参院で、多数決での実現も辞さない考えを示した。
 輿石氏は「全会一致でなければできないのなら、参院与野党逆転しても永久にできない。絵に描いたもちだ」と指摘。インド洋での給油問題に関する国政調査権を使った資料請求も「国民が知りたいのであれば必ず使う」と言明。情報開示に消極的な政府・与党の姿勢をけん制した。 (22:01)

全会一致の慣例にこだわらなければ,参議院での参考人招致は当然議決されるであろうところ。
ちなみに,経済財政諮問会議の民間議員は伊藤隆敏丹羽宇一郎御手洗冨士夫八代尚宏の4人。

キヤノンの御手洗氏の参考人招致については,10月初めにも話題となったところ。朝日新聞の記事から。

御手洗会長の招致要求 民主、国会で追及へ 偽装請負
 2007年10月02日06時04分

 民主党は1日、違法な労働形態である「偽装請負」で行政指導を受けたキヤノン御手洗冨士夫会長(日本経団連会長)を、衆参の予算委員会で連携して追及する方針を固めた。まず衆院で同氏の参考人招致を求め、与党が応じなければ与野党逆転した参院での実現をめざす。政府の経済財政諮問会議の民間議員でもある同氏を徹底追及し、福田政権の格差問題に対する姿勢を問う構えだ。
 偽装請負を巡っては、御手洗氏が昨年10月に諮問会議で「(現在の請負法制に)無理がありすぎる」などと発言。これを問題視した民主党が先の通常国会で「違反行為をしながら制度の改悪を図る姿勢は、諮問会議の民間議員にふさわしくない」として同氏の衆院予算委への招致を求めたが、与党の賛同を得られず実現しなかった。
 同党は偽装請負問題を格差社会の根本にある問題ととらえ、さらなる追及が必要と判断。民間人の参考人招致を委員会で決めるのは全会一致が慣例だが、小沢代表の強い意向もあり、「多数決も辞さない」(党幹部)と徹底的に揺さぶりをかける構えだ。
 御手洗氏のほか、労働規制緩和を唱える八代尚宏国際基督教大教授らの参考人招致要求も検討している。

Yosyanさんの新小児科医のつぶやき(10月19日)では,この10月18日の記事については,財界の圧力で記事が改変されているのではないかという興味深い指摘をされている。ぜひご一読を。