日本航空 - 風のまにまに(by ironsand) @hatenadiary.jp

日航の労務管理については，http://d.hatena.ne.jp/ironsand/20050706#p1でも触れたところだったが，もう一冊。

JALの翼が危ない

JALの翼が危ない
安田浩一

金曜日 2006-11
おすすめ平均

JALは，過去，乗員組合の第二組合を作り，わずかに8人(現役では4人)を残して，ほとんど第一組合を消滅させようとした。しかし，組合への弾圧の不当さが労働委員会や裁判でどんどん明らかにされた。第二組合の組合員は，生活と安全のために第一組合に再度結集する道を決定したということもあった。
http://www.jalcrew.jp/jfu/katsudo/rekisi/rekisi.htm#%81%60%89^%8Dq%8F%E6%88%F5%91g%8D%87%82%CC%96%AF%8E%E5%89%BB%82%C6%8B@%92%B7%91S%88%F5%8A%C7%97%9D%90E%90%A7%93x%81%60
(このページでは「たった8名の乗員組合に約650名の運航乗員組合が吸収合併され、もとの乗員組合に戻ることにより、新たな闘いを続けることとなったのです」と書かれています)
また，機長を管理職とし，組合から強制的に脱退させたこともあった(キャビンクルー同士の対話を阻害したため，日航機の事故が相次ぎ，機長管理職制は取りやめとなった)
会社側は効率化を最も拠り所とし，一方，第一組合側は運行の安全の確保を拠り所とする。効率化だけで図れる職場であったならば，すでに第二組合側が凌駕していたでしょうが，義が第一組合側にあるから，分裂しっぱなし。第二組合側も，効率化を求める職員や出世を求める職員がいるから，なかなか潰れない。隘路にぶつかっています。
しかも，会社はそれを解消しようという努力はしやしない。むしろ，旧JAS内に新たに第二組合を設立させるなど，混迷は深まるばかり。

日本郵政公社も，こんな会社になったりしてね。。。