住民が株式会社を設立して指定管理者に

広島県庄原市の話題

住民らが市立保育所管理運営

 庄原市内の自治組織である敷信自治振興区の住民たちが株式会社を設立し、来春区内に完成する同市立板橋保育所(仮称)の管理運営に乗り出す。9日、市の指定管理者候補者に選ばれた。「農」にこだわったユニークなカリキュラムを組み、将来地元に帰りたいと思う子どもたちを育てる。公設の保育所を地域住民が管理運営するのは広島県内で初。特産物販売や研修会開催など、元気な地域をつくる母体にもする。
 2006年11月10日 中国新聞

ちなみに同じく庄原市庄原市立東城保育所社会福祉法人が指定管理者になっています。これはこれで順当なところでしょう。
それにしても,新聞の記事だけではわかりませんが,住民の心意気は買います。
しかし,株式会社にせよ,NPO法人にせよ,組織経営は大変なものです。経営資源といわれるヒト,モノ,カネ。これをきちんと回せるかどうか。経営システムといわれる構成員の役割分担やシステム作り,内部統制。
心意気があるので,はじめの1〜2年は夢中で運営するにせよ,それまでに,体制が確立しないと,サービスの質が低下するおそれや,物的,心的,財政的に構成員が無理を抱え込むおそれがでてきます。
「株式会社」の形態という,比較的珍しい形を採用したことを見ると,住民内か行政内に知恵者がいるんだろうとは類推できます。
体制の確立を期待します。