体育教師をブッとばせ 他

体育教師をブッとばせ

体育教師をブッとばせ体育教師をブッとばせ
岡崎 勝著
風媒社 1986-02

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
未読ですが,メモのため。
 1980年代の中後期には,愛知や千葉に代表される「管理教育」に対して,在学生やOB,連帯する教員がプロテストを行う空気があって,本としても,『元気印大作戦―学校解放文庫』や『窓のない教室から』などが発行されていましたね。今もそれなりに元気な保坂展人氏あたりが,管理教育に声を上げていました。社会の変化と,閉鎖的な学校の軋轢ということもありましたし,中曽根教育臨調に代表されるように,政治が直接学校現場,教育内容への統制を強めようとしていた時代でもありました。
 この『体育教師をブッとばせ』も,その時代の本。
そして今,生活不安に伴うものか右傾化した言説がネットでもマスコミでも盛んに飛び交い,国レベルでも,東京都,千葉,横浜市などの自治体レベルでも,政治家や首長たちが「教育再生」などを掛詞に,政治が学校現場,教育内容に強権的に介入しようとしているところ。
 「管理教育No!」の,これらの本の元気を,もう一度引っ張り出してこなければならないように思います。

漂泊のルワンダ

漂泊のルワンダ漂泊のルワンダ
吉岡 逸夫著
阪急コミュニケーションズ 1996-04
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
2005年9月17日のエントリーで紹介した『ジェノサイドの丘』は良書。
それに対し,本書『漂泊のルワンダ』は,ルワンダの虐殺や難民キャンプを取材しているものの,その背景は全く見えてこない。取材体験記に留まるのみで,ルポルタージュとは言い難い。