飛騨市の山之村牧場の続報

飛騨市第三セクターの株式会社奥飛騨山之村牧場が指定管理者として運営を行っていた,岐阜県飛騨市の山之村牧場が,今年営業ができなくなっている件については,5月14日のエントリーで触れたところです。
その背景には(株)奥飛騨山之村牧場の出資者である飛騨市と(株)ファーム(愛媛県西条市)の意見の食い違いがあるとのこと。
10月12日の中日新聞岐阜版に続報が出ています。

奥飛騨山之村牧場」の指定管理解除
運営方針の食い違いで今春から閉園状態が続いていた飛騨市神岡町の農業公園「奥飛騨山之村牧場」について飛騨市は11日、同名の3セク会社に対し、10日付で同牧場施設の指定管理を取り消したと発表した。
 3セクの株式は市が51%、全国各地で農業公園を運営するファーム(愛媛県西条市)が46%を保有。2004年春の牧場オープン以降、実質的にファームが運営してきた。昨年秋ごろから、好調な生産部門のみを続けたいとするファームと、観光部門と一体の運営を求める市が対立。今年7月12日以降、すべての施設運用がストップしていた。
 指定管理期間は来年3月まであったが、井上久則市長は「来年4月に運営を始めるための準備期間を踏まえ、早期の解除に踏み切った」と述べた。2200万円の累積赤字清算や会社整理も早急に対処するとした。
 ファームの総務担当者は「通知が届いておらず、これから対応を検討する」と話した。市は10日から新たな指定管理者の公募を始めた。牧場は14日から11月初めまで市民に無料開放する。
 牧場は総事業費約19億円で、動物と触れ合う広場や食材加工体験施設などを整備。初年度の来場者は当初見込みの10万人を超えたが、07年度は2万人まで落ち込んでいた。 (古池康司)

確かに,飛騨市のサイト奥飛騨山之村牧場の指定管理者の募集が出ています。平成21年4月からで指定管理期間は3年となっていますね。所管は観光課。募集要項を見ると指定管理料は0円を想定しているようです。応募受付は11月7日まで。さてさて。。。
同じく10月12日の毎日新聞岐阜版の記事から

奥飛騨山之村牧場:飛騨市、管理者指定取り消し 営業再開困難と判断
飛騨市神岡町森茂の農業公園「奥飛騨山之村牧場」が休業状態に陥っている問題で、飛騨市は11日、市などが出資する第三セクター奥飛騨山之村牧場」の指定管理者の指定を10日付で取り消したと発表した。契約は来年3月末までだが、市はこのままの状態が続くと来春の営業再開も難しくなると判断し、新規に指定管理者を公募することにした。
 市は指定管理者の指定手続きなどに関する条例に基づき、「協定内容を守らず、管理業務を放棄している」と取り消しを決定し、第三セクター会社に通知した。
 井上久則市長は「一日も早く牧場を軌道に乗せたい」としており、24日まで現地に職員を派遣して指定管理者を希望する企業などの訪問を受け付け、説明会を開催する。また、地元の小中学校などに自然散策の場として開放する。
 同牧場は、付加価値の高い農業と畜産振興をと04年4月にオープンした農業体験型のテーマパーク。約20ヘクタールの施設内には放牧場や肉製品加工施設、乳製品加工施設、地元特産品を材料にしたレストラン、ソーセージなどの加工体験学習施設がある。・・・【奈良正臣】

なお,この第三セクターに出資している(株)ファームについては,この日記では何度か触れたことがあります。

11月19日追記

2008年9月2日の飛騨市議会定例会から

議員
・・・先ほどのジャージー牛の固定資産ですけど、これファームが引き上げたんですけど、そのとき私伺ったにはジャージー牛はファームのものだと聞いたんですけど、ここの会社の中の固定資産として出てくるということは、奥飛騨山之村牧場のものであったということなんですよね。・・・
商工観光部長
・・・山之村のジャージー牛につきましては、いろいろ社長さん等の言われることがあれですが、うちの経理の書類上の中では山之村牧場の牛ということで、その資産として計上がされておったということでございますので、お願いをしたいと思います。・・・
議員
・・・ジャージー牛のところで、この会社で計上されていたということは、今、ジャージー牛を引き上げたんですが、その分のお金はいただかなければならないということですよね、会社で。
副市長
・・・ジャージー牛の件でございますが、説明会のおりにはファーム社でというようなお話をされましたが、これは山之村牧場の経理をファーム社さんの方でまとめてやっていただいておるという解釈だろうと理解をしております。したがいまして処理された費用につきましては、当然、山之村牧場として収入をされるべきものだろうと理解をいたしております。

議員
今期出されたこの決算報告ですね、他の2団体の決算と比べてみますと本当に雑でありまして、前期と決算期の比較もできません。・・・それで私も慌てて今、これは当日出された報告書ですので、先ほどの休憩のときに前期の山之村の決算報告をコピーして、今比べているんですけども、やはり市民にとって本当に何でこうなったのかということが、この数字だけでは明らかになりません。分かりません。・・・一体どういう会計の筋道で経営されてきたんだろうということが、本当にこれでは分かりません。一度ですね今期のこの会計決算を閉めるにあたりまして、監査では最後にこれは会計処理はすべて適正であり、決算書に相違がないということになっていますので、最後にきちんと出した結果、監査、これ見て正しいんであろうという監査をされたのかなと思いますけれども、決算書ここまでにつくるまでの間のいろんな問題、特徴的なこと、一度ここで総括して説明してください。
副市長
まず決算に至る経緯でございますが、これにつきましては以前もご説明申し上げましたように、すべての経理がファーム社の方でなされております。したがいまして諸帳簿を株主として見ることができないということでございまして、市の方で単独に専門家の方へお願いをいたしまして、この決算を受け取るにあたりまして株主としまして専門家のご意見をいただいて、株主総会で了承したものでございます。したがいまして相当の資料をファーム社の本社の方からお送りをいただきまして、見させていただきました。その範囲の中におきましては了承したということで、株主総会の方で了承をさせていただきました。・・・なにぶん詳細につきまして諸帳簿等を細かく精査したわけでございません。総括と言いますか、概略的なこととしましては、そのように理解をいたしております。以上です。
議員
・・・人件費ですけれども、前期はファームが支援したということで、その支援を止めるということで今期はそのまま人件費の数が数字になって出てきたということですが、本来分かりやすい筋の通ったやり方ですと、山之村牧場にファームが社員を出向させたという形が一番分かりやすいんだろうと思うんですね。・・・この山之村牧場の人件費として出ているのをですよ、そのうち何人はファームが支援していたから、今度はそのファームが支援をしなくなったので、その人件費をここにそのまま挙げるなんてやり方は、本当にずぼらなやり方だと思うんですね。・・・話を聞かなければ人件費の中身が分からないような会計決算はないと思うんですが、その辺は今後どうされますか。これまでの反省も含めてですね、ファームからの出向ということに関してはどのように受け止めておりましたか。
副市長
お答えをいたします。この件につきましては、経理の仕方としましては誠に不適切なやり方だろうと思っております。ただ山之村牧場で勤務をいたしました職員の勤務実態につきましては、当然、把握をいたしております。ただ、これらの給料につきましては、・・・ファーム社の方で給料が支払われておりまして、この分の給料の振り替えというような形の中で雑給というような金額が処理をされております。それで先ほど申しましたように、専門の方に見ていただきましたが、この辺の1人1人の給料の付け合わせ等の資料につきましては、提出がしていただけなかったということで、この辺につきましては確認をいたしておりません。ただ、冒頭に申しましたように、勤務実態としては把握をいたしておりますので、この金額については適正だろうということで承認をいたしたものでございます。今年度につきましては、ご案内のとおり会社そのものが実質、運営をしていないというような状況でございますが、反省すべき点につきましては反省してまいりたいと考えております。

12月20日追記 山之村牧場の新指定管理者決まる

12月20日の中日新聞岐阜版の記事から

地元民主体で再出発へ 閉園状態の山之村牧場
閉園状態が続く飛騨市神岡町森茂の農業公園・奥飛騨山之村牧場の新たな指定管理者が地元住民らの株式会社「山之村牧場」に決まり19日、同社と市が市役所で会見した。来年4月のオープンに向け、地元住民が中心となってソーセージなどの加工・製造や観光客受け入れ態勢を整える姿勢を示した。
 同牧場をめぐっては、指定管理者だった同名の第3セクター内で生産部門のみを続けたいとするファーム(愛媛県西条市)と、観光部門と一体の運営を求める市が対立。今季の開園ができずに、市が10月、牧場の指定管理者から3セク会社を外して再度指定管理者を募集していた。
 山之村牧場は、地元の建設業小萱正平さん(59)を社長に、神岡町の建設業者や元会社員ら8人が株主となって11月に設立。資本金は45万円で市は出資していない。来年2月1日から2012年3月末まで、牧場の指定管理者となる。
 会見で小萱社長は、近隣の登山や地元野菜の販売などを組み合わせた山之村らしいもてなしで集客を図りたいと語り、「できたばかりの会社で心配もあるが、ファームに負けない地元密着の運営をしたい」と意欲を見せた。井上久則市長は「地元の人たちの力で運営を進めてほしい」と述べた。(古池康司)

飛騨市の12月議会の最終日である19日に,市議会で山之村牧場の指定管理者の指定に関する議案が可決されたとの記事です。指定管理料等の条件はわかりませんが,新体制での運営が始まるとのことで,施設そして地域の価値を高めるものとなるよう祈ります。
#井上市長の「地元の人たちの力で運営を進めてほしい」という言葉を,「神岡が作ったんだから神岡で責任を取って」と読んでしまうのは私だけでしょうね。

11月28日追記 ソレイユの丘@横須賀市

11月28日の神奈川新聞の記事から

製造日ラベルはがす / 野菜パックで横須賀のソレイユの丘バーベキュー施設
横須賀市長井四丁目にある「長井海の手公園(ソレイユの丘)」の指定管理者に横須賀市が選定している「横須賀ファーム」(同市日の出町)の従業員が、野外バーベキュー施設で利用客に出す野菜の真空パック(一パック二人前)に張られている製造日のラベルをはがしていたことが二十七日、分かった。同社は「一回だけで、利用客には提供していない」と説明しているが、横須賀市もこの情報を受け調査に乗り出した。
 同社の説明によると、今年七月二十八日、園内のキャンプ場を担当する社員が屋内のバーベキューレストランに残っていた野菜を入れた真空パックのラベルをはがしていたことを確認。他の従業員から連絡を受けた男性支配人が駆けつけ、すぐに廃棄するよう指示したという。真空パックは一箱分、約二十パックあったとしているが、「実際に廃棄したか、確認していない」(支配人)。
 同社の笹本猛専務は「ラベルをはがした動機は分からない」としながらも、「一回だけの行為で、消費期限内でもあり問題はない」と釈明。
 しかし、関係者は「夏場を中心にバーベキューレストラン用の野菜の真空パックの在庫が増えたため、ラベルをはがした上、キャンプ場で利用客に日常的に提供していた」と話している。
 こうした行為について日本消費者連盟(東京都新宿区)代表運営委員の富山洋子さんは「仮にラベルをはがすだけでも、お金を払って新鮮な野菜を期待する客との信頼関係を損なう行為。消費期限内ならはがす必要はない。消費者の一人としてあってはならないと思う」と指摘している。
 横須賀市の杉本俊一副市長は「市保健所が立ち入り調査をしたが、問題ないと聞いている」との認識を示した上で、「(ラベルはがしが日常的に行われ、客に出した)事実があったのかどうか、さらに突っ込んだ確認をさせたい」と話している。

詳しい状況は分かりませんので背景だけ。
ソレイユの丘は,PFIにより整備された都市公園法に基づく市の公園です。PFI法に基づく民間事業者の選定については,2006年8月23日のエントリー追記に記載しましたが,選定委員会委員の一人が「提案審査の過程に納得がいかない」と辞任するなどの疑惑を残しながら,ファームグループ(代表企業:株式会社ファーム, 構成企業:鹿島建設株式会社,みらい建設工業株式会社,株式会社ファーム,京浜急行電鉄株式会社,株式会社ランドスケープデザイン)が選定されました。
PFIにおいて,ファームグループの提案は,「体験農園、多目的広場、園路、ふれあい牧場等」をBTO(民間事業者が公園施設を建設後すぐに市に移管し,市が自らまたは指定管理者により運営する)方式,「青空市場、駐車場、加工体験試食棟、温浴施設等」をBOT(民間事業者が公園施設を建設し、事業期間中、所有及び運営維持管理業務を遂行した後、市に所有権を移転する。なお,事業期間は2015年までです)方式という形になっています。
ですから,BOT部分については,民間事業者であるファームグループにより構成された特別目的会社の(株)横須賀ファームが自ら所有し,運営しているところですし,BTO部分については,横須賀市が所有し,特別目的会社横須賀ファームが2006年04月01日から2015年03月31日まで指定管理者となって運営しているという構図になるのだろうと思います。なお,(株)横須賀ファームの資本金は1億円。株式会社ファームが85%,鹿島建設株式会社が5%,みらい建設工業株式会社が5%,京浜急行電鉄株式会社が5%の割合で出資しています。

12月2日追記

横須賀市議会議員のフジノさんのブログに,神奈川新聞に掲載された写真(関係者によると7月19日及び7月31日に撮影されたもの)が掲載されています。神奈川新聞の言うところの関係者証言によれば,すでに,7月28日の一回だけの行為だったという横須賀ファームの笹本猛専務の釈明に齟齬が出てきます。

12月5日追記

フジノさんの質問に対し,さすがに,横須賀ファームの釈明に齟齬があるかもしれないことについて,横須賀市政も問題視せざるをえなくなっています。12月4日の神奈川新聞の記事から

報告と異なる事実が判明ならペナルティーも/ソレイユの丘ラベルはがし問題で横須賀市
横須賀市の「長井海の手公園(ソレイユの丘)」野外バーベキュー施設で、同市が指定管理者に選定している「横須賀ファーム」の従業員が、真空パック野菜の製造日ラベルをはがした問題で、蒲谷亮一市長は四日、「ラベルをはがしたのは一回限り」という同社の報告と異なる事実が判明した場合、ペナルティーを科したり、委託料を減額したりする可能性もあるとの見解を示した。
 同日の市議会本会議で藤野英明氏(無会派)の質問に答えた。

 藤野氏は「食の安全・安心が大きな社会問題となる中、市の早急な徹底調査が必要だ」などと指摘。これに対し、蒲谷市長は、調査は継続中とした上で今回の件について、「市としても遺憾。指定管理者の監督について、厳格に実施していくことが本市に課せられた責務だ」との認識を表明した。また、ラベルをはがす行為が報道されて以降、同社から来園者に対し説明がなされていないことについて「見やすい場所に掲示をするなど、早々に対応すべきだった」と述べた。
 さらに藤野氏は、調査には市の担当者だけでなく、食品に詳しい外部の第三者を含めるべきだとの持論を展開。しかし、蒲谷市長は、「(調査する)権限のない第三者を含む考えはない」と主張。一方で来年の夏ごろまでは、同社の食品の取り扱いについて、抜き打ちの立ち入り調査を行う方針を示した。

それにしても,PFIっていうのは難しいものです。

12月21日追記

神奈川新聞がフォローをおこなっています。12月21日の神奈川新聞の記事から

製造日のラベルはがし「1回だけではない」/横須賀・ソレイユの丘の従業員
横須賀市の「長井海の手公園(ソレイユの丘)」野外バーベキュー施設で、同市が指定管理者に選定している業者の従業員がパック詰め野菜の製造日のラベルをはがしていた問題で、市の事情聴取に元従業員の一人が「一回だけではない」と答えていることが二十日分かった。業者側は「ラベルはがしは一回だけ」と市に報告していた。蒲谷亮一市長は市議会の答弁で業者の報告と異なる事実が判明した場合、ペナルティーを科す可能性を示している。
 同市は指定管理者の「横須賀ファーム」(同市日の出町)に対して、十一月から調査を開始。十二月に入って従業員ら約十五人から事情聴取し、さらに元従業員にも対象範囲を広げて事実確認を進めてきた。
 その結果、元従業員の一人から「(ファーム側がラベルはがしを認めた日とは)別の日にもはがしていた」との証言を得たという。調査を担当する同市土木みどり部は「(横須賀ファームから)聴取した内容は少しずつ違ってきている」と話している。
 神奈川新聞社の取材に対し、ファーム側は当初、ラベルはがしの行為の有無は「分からない」としていた。従業員がはがしている場面の写真を示すと、「(今年七月にラベルはがしを)一回だけやったが、利用客に提供していない。消費期限内でもあり問題ない」と釈明。同市にも同様の報告をしていた。
 一方、複数の内部関係者は神奈川新聞社の取材に対し、「夏場を中心にバーベキューレストラン用の野菜の真空パックの在庫が増えたため、ラベルをはがした上、キャンプ場で利用客に日常的に提供していた」などと訴えている。
 蒲谷市長は今月四日の市議会本会議で、「ラベルをはがしたのは一回限り」という横須賀ファームの報告と異なる事実が判明した場合、ペナルティーを科したり、委託料を減額したりする可能性もあると答弁。
 さらに「(ラベルはがしは)市としても遺憾。指定管理者の監督について、厳格に実施していくことが市に課せられた責務だ」との認識を示していた。

市とともに,神奈川新聞も職員等に取材を行っているようです。

12月26日追記 横須賀市の中間報告出る

エントリーが長くなりましたので,ソレイユの丘の食材の件については,12月26日のエントリーにその後を掲載いたしました。

2009年4月8日追記 奥飛騨山之村牧場再開

4月8日の毎日新聞岐阜版の記事から

奥飛騨山之村牧場:新指定管理者決まり、1年半ぶりに開園 地域活性化へ貢献期待
休業状態が続いていた飛騨市神岡町森茂の農業公園・奥飛騨山之村牧場が25日、約1年半ぶりに開園する。地元住民で作る法人「山之村牧場会社」(小萱正平社長)が新たな指定管理者となっての再出発。付加価値の高い農業製品の出荷や雇用の創出などにより、地域活性化への貢献が期待されている。
 新会社は地元の農家や自営業者ら18人が出資して昨年11月に設立。今年3月から準備作業に入り、従業員がソーセージ生産工場で、設備メーカーの担当者から肉の解凍や調理、薫蒸などの手順や機器の操作などを研修。
 好評だった主力商品「山之村ソーセージ」は休業前と同様に、社員とパート計6人が1日130キロを生産。プリンやチーズ、アイスクリームなどの乳製品も順次手がける。
 同牧場は旧神岡町が03年春、日本昭和村美濃加茂市)などを運営する「ファーム」(愛媛県西条市)とともに第三セクター奥飛騨山之村牧場」会社を設立し、国や県の補助を受けて約20億円で整備。飛騨市合併後の04年4月、同社が指定管理者となって体験型農業空間のテーマパークとして開園した。
 約20ヘクタールの広大な施設内には牛の放牧場や牛舎、ハム・ソーセージなどの肉製品加工施設、牛乳・アイスクリーム・ヨーグルト・チーズなどの乳製品加工施設、地元の特産品を材料にしたレストラン、体験学習施設がある。
 しかし、ソーセージや乳製品などの好調な生産部門の特化を希望するファーム社と、観光と生産を一体化して指定管理者に任せたいとする市の意見が対立。07年秋、ファーム社が撤退し、市は「協定内容を守らず、管理業務を放棄している」として管理者の指定を取り消していた。【奈良正臣】

地域でこの施設を活かす方向となって,まずは喜ばしいところです。しかし,市が支払う指定管理料は,募集要項を見る限り,0円のはず。平成19年度は1600万円の支出超過となっていただけに,もし指定管理料を市が払えないとしても,従前以上に広報その他様々なバックアップ体制の充実を飛騨市に期待したいところです。

2009年4月15日追記

4月15日の毎日新聞岐阜版の記事から

奥飛騨山之村牧場:29日に開園 1年半ぶり
飛騨市は14日、神岡町森茂の「奥飛騨山之村牧場」が29日に開園すると発表した。「山之村牧場会社」(小萱正平社長)が新たな指定管理者となり、約1年半ぶりの再出発で、当日は獅子舞などの記念イベントが行われる。当初、開園を予定していた25日は町内で飛騨神岡祭が行われるため、延期したという。