国立博物館・美術館に市場化テスト導入?

10月23日のエントリーで触れた国立博物館・美術館への市場化テスト導入の動き,議事録が掲載されていました。
このように議事録がきちんと出るのは,やはりすばらしいことですね。これも行政改革の一つの成果かもしれませんが,アカウンタビリティとしては当然のこと。
議事録を見ると,行革の委員さんは「調査研究は職員がやらなければわかるのは何となく納得もするが,保存や展示は民間に出したら良いではないか。」「私立美術館もきちんとやっている」と。
そりゃ,私立美術館はきちんとやっています(きちんとやっていないところもたくさんあるけれど)。でも,それは,ちゃんと学芸員がいてこそ。
「調査研究は学芸員がやります。保存や展示や業者にやらせます」なんていう美術館に,誰が絵画を預けようとするだろう。
ちゃんとした学芸員がいて,研究も保存も公開も責任を持ってやるから,美術館に絵画が集まり,未来へ継承される。
そんなことも理解できず暴論が展開される。あまりのくだらなさに,あきれてしまいます。何にせよ,このやりとりが公開されているのは良いことですが。

まだ,十分読み込んでいないので,そのうち追記したい。

国立博物館・美術館に市場化テスト導入確定。12月25日追記

ウォッチングしてきた独立行政法人整理合理化計画が昨日決定したということで,行政改革推進本部に「独立行政法人整理合理化計画」がアップされていました。
気になっていた博物館・美術館を見ると,次のとおり。

国立科学博物館の施設管理・運営業務(展示業務の企画等を除く。)について、民間競争入札を実施することとし、対象業務の範囲、実施予定時期等について検討を行い、平成20年度末までに結論を得る。
東京国立近代美術館等の管理・運営業務(展示事業の企画等を除く。)について、民間競争入札を実施する。
東京国立博物館等の施設管理・運営業務(展示事業の企画等を除く。)について、民間競争入札を実施する。

どうなるんでしょうか。