キノコの季節

朝日新聞に「キノコの季節 長くなる」という記事が出ていました。イギリスの研究者らの調査によるものです。
 もとは,「Science」の2007年4月6日号に掲載された論文Rapid and Recent Changes in Fungal Fruiting Patterns(執筆者はA. C. Gange, E. G. Gange, T. H. Sparks, L. Boddy)ですね。
 1950年以降のイングランド南部の記録を分析し,うち315種について比較すると,最近10年では74日と,1950年代の33日に比べキノコが生える期間が長くなっているとのこと。
 気温のパターンや降雨量等,複雑に絡み合った要因を明らかにするのは困難だろうが,現象としては,極めて面白い。
植物においては,シュートの伸長や,開花など,様々な現象を観察,記録した研究はなされていますが,菌類についてはほとんど行われていなかった調査だと思います。
 まだまだ世界は知らないことでいっぱいですね。