効率化のさきにあるもの・・・なの?(前橋市出資の施設)

http://d.hatena.ne.jp/ironsand/20060913#p1http://d.hatena.ne.jp/ironsand/20060823#p1で触れたファームパーク関係の話題でもう一つ。
前橋市が出資している(撤退予定)赤城高原牧場クローネンベルクドイツ村に関する話題です。産経新聞の9月15日地方版(群馬)から。

死んだ動物を園内に埋める ドイツ村、100頭超

 前橋市苗ケ島町の赤城高原牧場「クローネンベルク・ドイツ村」で、平成6年の開園以来、死んだ羊や馬を園内に埋めて処分していたことが14日、関係者の証言で分かった。その数は100頭を超すといい、当時の関係者は「処理費用を浮かせるため社長の指示で始まり、慣例化していた」と証言。ドイツ村を運営する第三セクター「赤城高原開発」(久門渡社長)は「現在、事実関係を調べている」と話すにとどまった。県は近く調査に乗り出す方針。
 ドイツ村は、全国でファームパークを展開する「ファーム」(愛媛県西条市、久門渡社長)が立ち上げた牧場型のテーマパーク。
 複数の元幹部によると、開園当初から、死んだ羊は放牧場の中央付近に重機で穴を掘って処分。馬も北西隅の栗園付近に埋めていたという。元幹部の1人は「埋めた羊の数は100頭を超す。動物の処分には社長決裁が必要だった」と話す。
 一方、赤城高原開発の久門圭子取締役は「時間がない」として、産経新聞社の取材に応じなかっ1た。ドイツ村の諸田稔副支配人は「現在、事実関係を調べている」と話した。ファームの藤田直樹総務部次長は「社長は不在だが、当時の支配人が愛着のあった馬を『近くに置いておきたい』と埋めたようだ。100頭も埋めたとは聞いていない」と、社長の関与を否定した。
 廃棄物処理法によると、動物の死体は畜産農家の場合は産業廃棄物に区分され、化成工場で肉骨粉にされるのが通例。愛玩動物の場合は、一般廃棄物として処分される。県廃棄物政策課は「ただちに法律違反とはいえないが、倫理的には問題がある。関係者から情報を集めたい」としている。
 ドイツ村では先月末、食肉を加工する際に配置が義務づけられている食品衛生管理者について常勤者を置かず、「名義借り」をしていたことが発覚。飲料水として不適切とされていた井戸水を、繁忙期に飲み水に混ぜていたことも判明するなど不祥事が相次いでいる。
 ファームは14日、長野県塩尻市の信州塩尻農業公園「チロルの森」の食品衛生管理者をドイツ村に転勤させ、自粛していたソーセージの加工を始めた。 
(09/15 01:20)

http://d.hatena.ne.jp/ironsand/20060923#p1で「隠された風景」という本を取り上げたばかりであるが,当然,こういう牧場では「死」が日常にある。園内で販売しているソーセージだって,当然,死の先にあるのだから。
ほんとうに「ファーム」をテーマとするのであれば,「死」を隠す必要はないし,むしろ「死」を隠して何が「牧場」なんだろうと思う。
それをステレオタイプのように,イングランド村だ,ニュージーランド村だ,ドイツ村だ,メルヘンだ,なんて,「ファームパーク」も底が知れる。
無駄死にした羊たちに,合掌。

平湯大滝公園

http://www.hida.jp/cgi-bin/kankou/sigview.cgi?admin=contents_view&id=1050201000438&sig=3に案内がある奥飛騨高山市の平湯大滝公園。http://www.hirayuootaki-park.co.jp/のリンクが貼ってあるんだが,IPアドレスが見つからない状態になっています。どうしたんでしょう。
hirayuootaki-park.co.jpのドメインの所有者を調べてみようと思ったんだけれども,これも出てこない。
平湯大滝公園はファームの子会社が80%出資した第三セクターのようだけれでも。