三鷹市のクローズドなコミュニティ・センター

市民団体「夜まわり三鷹」は,ホームレスと一緒に料理を作り食事するといった支援活動を,月2回程度実施してきた。ところが,三鷹市からコミュニティ・センター(三鷹駅前コミュニティ・センター)の管理運営を委託されている「三鷹駅周辺住民協議会」は,昨年11月から「夜まわり三鷹」の利用申請書の受け取りを拒否するようになったという。
住民協議会に管理運営を委託する三鷹市のこのシステムは,現在のところいわゆる指定管理者制度ではない。以前から三鷹市が作り上げてきた住民主導の方式で,コミュニティ・センターの管理運営にしても「住民協議会による自主管理は、市は金を出すが口は出さないことを貫いてきた。」とのことである。http://nowforfuture.net/doc_mitaka.html
一方,今日の指定管理者制度でも問題となる「公共性」「公平性」。地方自治法においても「正当な理由がない限り,住民の公共施設の利用を拒んではならない」となっているように,Open to the Publicであることは,施設の管理運営の最低必要条件である。
三鷹駅周辺住民協議会は,自らの非公共性・差別性を認識し,改めることが必要であろうし,もし改めないのであれば,公共施設の管理運営者たる資格は存在しないこととなるであろう。その際の市の対応が注目される。

追記

http://d.hatena.ne.jp/yomawari-mitaka/20060525に「夜まわり三鷹」さんのこの件の活動日記・お願い文があります。

さらに追記

http://d.hatena.ne.jp/yomawari-mitaka/20060602によると,三鷹市長が施設使用を承認したとのこと。