小泉末期か

ブッシュだけでなく,小泉もレイムダック直前。
ただ,実際上,安倍,福田を除き,めぼしい候補がいないこともあり,これまでレイムダックとしては扱われては来なかった。
なぜ,ここに来て,メディアが一様にBLTとサンドウィッチのような合い言葉で小泉政策を批判し始めたのか。
BはBSEアメリカ牛肉の輸入問題,Lはライブドア問題,Tは耐震偽造問題。
いずれも,小泉の規制緩和のかけ声の元生じてきた問題である。
牛肉は,米国からの圧力と商社の圧力。国内産業の保護という声はもう存在を許されなかった。ライブドアは,武部が弟とも息子とも言って持ち上げた構造改革の勝ち組。耐震偽造指定管理者制度市場化テスト同様,民活の一環として実現したものの,実はそれが人々の生命であり,街づくりであり,インフラストラクチャーの整備上極めて重大な問題を引き起こしたことがわかったもの。
これらの問題が出てくるのは,小泉改革から,小さな政府づくりから当然のごとく生じるものである。
それは,マスコミも「想定内」。
自分にとって想定外は,なぜここにきてマスコミが堰を切ったように一斉に小泉改革の正体を暴き始めようとするのかと言うこと。
どこか,決定的な物的証拠が出てくる。そんな期待を持たせるメディア現象である。