麻生の正体−無知蒙昧な,あるいは破廉恥な民族主義者Ethnocentrism of Aso Taro, Minister for Public Management, Japan.

総務大臣麻生太郎の人権感覚については,http://d.hatena.ne.jp/ironsand/20041023#p3で触れた差別発言がすでに明らかにしているところである。そしてさらに彼のエスノセントリズムを明らかにする発言があった。
10月15日,彼の地元の福岡県にある九州国立博物館の開館式においての発言である。「(日本は)一国家、一文明、一言語、一文化、一民族。ほかの国を探してもない」
ナイーブに,麻生には差別する意図はなかったと弁護する人々も,“もしかしたら”いるかもしれない。だが,その無意識性こそが人の命を奪う。
他の言語文化が国内にあることを知らず,気がつかず,自分の言語が国の中心,世界の中心のように相手に押しつける。日本の範囲内に,また日本国籍を持つ人に,キリスト教徒やイスラム教徒がいることに“気がつかず素朴に”神社崇拝を勧める−拒否にあっても理由を理解しようとしない。
教科書問題などで,国際関係において,「我が国の歴史に誇りを持つ」ことが大事であると主張する政治家が多くなってきた。確かに,自分の地域の歴史,自分の地域の文化を知り,誇りを持つことは素敵なことだと思う。それを誤り,麻生のように,歴史や文化を正しく知ることもせず,単に誇りのみを無駄に肥大させた輩を自民族中心主義者と言うのである。
麻生の発言については,http://blog.so-net.ne.jp/hist-muse/2005-10-18
http://itoe.cocolog-nifty.com/tzurezure/2005/10/post_e771.html
http://blog.livedoor.jp/century21st/archives/50183726.html
http://blog.livedoor.jp/miwakoo/archives/50111183.html
なども参考。

追記 TAro Aso's saying in English version.

On October 15th, 2005, speaking at the opening of the Kyushu National Museum in Fukuoka, Taro Aso, Internal Affairs and Communications Minister, described Japan as "one nation, one civilization, one language, one culture, and one race, the like of which there is no other on earth." quoted from the Japan Times.
And you can also find his saying in the New America Media "Ghosts of Wartime Japan Haunt Koizumi's Cabinet"
And also at "Rebecca's weblog:Taro Aso is an Aho: Racist Ideology Promoted by Top Official in Japanese Governemnt"