あきれはてた狭山事件判決
http://d.hatena.ne.jp/ironsand/20050318#p1で触れた最高裁第1小法廷による狭山事件第2次再審請求の特別抗告棄却
部落解放同盟による抗議メッセージはhttp://www.bll.gr.jp/sayama/seimei20050317.html
脅迫状を記入した筆記用具に関する現存する証拠から見て,すでに否定されるべきはずの確定判決。それを明らかにする科学的な元警察鑑識課員の鑑定書には触れず,裁判官が「肉眼で観察したところ」確定判決は間違っているとはいえない,という不条理さ。
さらに確定判決ですら疑わしく言えなかったことを,一切の事実調べを行わないまま,新たに恣意的判断から「認定」。
検察が持つ証拠を調べることもせず,責任放棄の判断。
あきれてしまう日本の裁判制度。
こんな裁判制度のもとでは,在日米軍兵士の犯罪に対して,容疑者の引き渡しを求めようと,あのアメリカ軍にすら「公正に裁判を受ける権利」が保障されないと言われて拒否されるのもやむを得ないだろう。
司法関係者はまるでプライドを持っていないかのようだ。裁判所も裁判官も自分自身の職務に少しでも誇りを持って欲しい。