元沢内村長 深沢晟雄氏に関する本 他

村長ありき

  • 及川 和男
  • 発売日 : 2008/07
  • 出版社/メーカー : れんが書房新社
  • おすすめ度 : (3 reviews)
    5「わたしはね、何が一番大事かといって、人間が生きること、これ以上に大事なことはないと思っているんだよ」
    5何度も涙しました。
    5待望の復刊です!
記録映画「いのちの作法−沢内『生命行政』を継ぐ者たち」劇映画「いのちの山河−日本の青空?」で取り上げられた岩手県沢内村村長深沢晟雄(1957〜1965)について。映画はまだ見ていませんが,今後さらに話題を呼ぶ映画となることは必須(と思う)。一人の「偉人」の業績をあまり大きく取り上げるのは,個人的には好みではないものの,村長として二期目途中で病魔に倒れるまでに作り上げた人的ネットワーク,信念に裏付けられたリーダーシップが生み出した物はやはり大きい。冷静に,かつ心の火を燃やしながら読める本です。

太陽のパスタ、豆のスープ

宮下 奈都 (4)
5家族がいて、美味しいご飯が食べられる当たり前の幸せを大切に思える本。
5めっちゃよかった
5破談の絶望から成長を始める女性の心の物語
5印象深いフレーズ
宮下奈都氏の小説はこれで4冊目。心に蓋をした状態から,ゆるやかにかつ深く関わり合う人に引っ張られ,インタラクションを取り戻し(または新たなステージへと進め),まぶしさを感じる。読者も,同時にまぶしさを感じ,それは自分の生をもきらめかせます。 この人の本は,素直に主人公に感情移入してもらわないで良いという部分もあって,そのうえ,これまでで最も感情移入しにくい主人公でもあったので,一歩引いてながめることとなってしまいましたが。


とりあえず,2冊だけ。もうすぐはやぶさ帰還。