産経新聞の整理部

産経新聞の10月10日の記事から

追跡パトカー衝突で県に1億3700万円賠償命令 奈良地裁
10月10日21時18分配信 産経新聞
奈良県大和高田市の県道交差点で平成15年3月、容疑車両を追跡中の機動捜査隊の覆面パトカーと乗用車が出合い頭に衝突し、重傷を負って重度の後遺症が出た女性(67)が、事故はパトカーを運転していた元巡査長(32)の過失によるものとして、約1億3700万円を連帯して支払うよう県と元巡査長に求めた訴訟の判決が10日、奈良地裁であった。
 坂倉充信裁判官は「公務員の職務中の事故であり、支払い義務は県にある」「元巡査長には、徐行を怠り高速度のまま交差点に進入した過失が認められる」とする一方で、「原告にはサイレンが聞こえながら、停車して安全確認をしなかった過失がある」などとして過失を相殺し、既に支払われた保険金なども控除。県に計約590万円を支払うよう命じた。
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「県に590万円払うよう命じた」という判決に,なぜ「県に1億3700万円賠償命令」という表題をつけるんでしょうね。
産経新聞の「事実に関する」用語の使い方については,何度も疑問を持っていましたが,統制システムに物申すものには徹底的にイメージ戦略をしかけるという,タブロイド紙に過ぎないことの表れですね。しょせん,真実はもとより,事実すら伝えきれない力量のメディアであるということ。