「水からの伝言」を伝道する浦安市行政

kikulogさんのところにあった情報からです。
千葉県浦安市のwebサイトの「こんにちは市長室です」の2004年4月17日のコンテンツに,面白く,なさけなく,そして,おそろしいことが書かれてあります。。

ありがとうの波動
今、「水」を凍らせた結晶写真の本が静かなブームを呼んでいます。
 題して「水は答えを知っている」。著者は江本勝氏という波動の研究で有名な学者です。
 この本におもしろい実験が載っています。その一つに、ガラス瓶にご飯を入れ、「ありがとう」と毎日声をかけ続けたところ、一カ月後、麹のような芳醇な香りがし、発酵した状態になったのに対して、「ばかやろう」という言葉をかけ続けたご飯は、真っ黒に腐敗してしまいました。
 さらに、まったく声もかけず無視し続けたご飯の瓶をつくったところ、「ばかやろう」と声をかけたご飯よりも、先に腐ってしまったそうです。
 これらの実験は、もともと、物理学の中の量子力学と呼ばれる世界で常識となっている「全ての存在は、振動しており、それぞれが固有の周波数を発して、独特の波動を持っている。」ということの証明を、水の結晶を使って行われたものです。
 その結果、単なる物質だけでなく、何と言葉や文字までもが、ある独得な「波動」を発していることが水の結晶写真によって証明されたというのが、この本のテーマです。
  それは、「ご飯の実験」でも「水の結晶写真」でも、「波動」には良い波動と、悪い波動とがあり、よい波動を持つ言葉や文字は、ものを良い性質に変えていき、逆に悪い言葉や文字は、どんなものでも破壊の方向へと導き、エネルギーを奪い取るのだそうです。
 ・・・
 これらのことは、子どもたちの「いじめ」による自殺の一番の原因が「無視」、次に「言葉の暴力」であることと結びつかないでしょうか。
 「愛と感謝」の気持ちを込めた「ありがとう」の言葉が、これからの世界と時代を変えていくのかも知れません。
 次代を担う子どもたちに、まずお手伝いをしてくれたとき、「ありがとう」と声をかけてみませんか。
 輝く瞳の青年に育つかも知れません。
          浦安市長 松崎秀樹

浦安市行政のトップである松崎氏が

  • 江本勝氏を「量子力学」の波動の研究の学者だと信じていること。
  • その「実験」の結果から「言葉や文字までも」「量子力学の」「波動」を発していると信じていること。
  • 「波動」には良い波動と悪い波動があると信じていること。
  • 良い「波動」を持つものは,まわりのものを良い性質に変えていくと信じていること。
  • 悪い「波動」を持つものは,まわりのどんなものでも破壊の方向へと導くと信じていること。
  • だから,言葉には「良い」「波動」を持つ言葉と,「悪い」「波動」を持つ言葉があると信じていること。
  • きっと,子どもも「良い」子どもに育つケースと,「悪い」子どもに育つケースがあると信じていること。

ぐらいはわかります。
「良い言葉」「悪い言葉」は,水の結晶,すなわち見た目でわかるとのこと。浦安市行政は,「良い」子どもと「悪い」子どもも見た目で決めつけるのかもしれません。 ・・おそろしいことです。
なにとぞ,教育委員会の独立性が尊重され,松崎市長をはじめとする市行政が教育に口を挟まないことを願います。

10月7日追記

あきもとさんからコメントいただきました。ありがとうございます。
今回のエントリーでは,江本勝氏の「水は答えを知っている」に関して十分紹介しておりません。2007年7月14日のエントリーでも触れましたが,左巻氏の『水は何にも知らないよ』が大変参考になりますので,ぜひ,あわせてどうぞ。