米騒動の歴史を残す

7月7日の読売新聞の記事から

米騒動」きっかけの蔵、富山県魚津市が保存に乗り出す
1918年(大正7年)の「米騒動」の発端とされる富山県魚津市本町の米蔵を補修するため、市が助成金を出すことになった。
 十二銀行(現・北陸銀行)のものだったこの蔵は、米価高騰に苦しむ主婦らが米の積み込みを阻止し、騒動のきっかけになったとされる。
 現在は水産会社が倉庫や事務所として使っているが、老朽化が激しい。市は「観光名所にしよう」と保存のために助成金を出すことを決めた。
 沢崎義敬市長は「苦しい生活をしていた主婦を動かした歴史を検証するためにも、蔵を残したい」と話している。

まだ残っていたんだ〜。というのがまず,素直な感想。
市長の「歴史を検証するためにも」というコメントと,市の「観光名所」というコメントにずいぶん大きな開きがあることも驚きますが,ともかく,米騒動は,日本の社会運動の中でも特筆すべき出来事の一つですので,保存は大きな意義があると思います。社会性から言えば,「世界遺産」ならぬ「日本遺産」でもいいんじゃないのと。
2006年2月に結成された市民グループ米騒動を知る会」(2008年6月には「米蔵の会」設立:今後特定非営利活動法人として申請予定)の活動のおかげですね。