ホボロ島

ホボロ島安芸津の伝説 (1984年)

ホボロ島―安芸津の伝説 (1984年)ホボロ島―安芸津の伝説 (1984年)
阪田 泰正

安芸津記念病院郷土史料室 1984-09

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近辺の図書館では国会図書館横浜市立大でしか見つからない。

追記 2007年5月13日

偕成社『広島県の民話』(日本児童文学者協会編)に「ホボロ島」という伝説が採録されていました。あらすじは次のとおり。
ホボロ島は,その昔,西から安芸津の海へ嫁入りしたきたとのこと。松の木も生えそろって,ええかざりになった。ところが,秋になって大風がふいて,大波がホボロ島の腰のあたりをちょっぴり崩した。泣いていたホボロ島を思い,松の木はしっかり根を張ってくれた。ところがあまり松が力を入れたので,ホボロ島の背中がひび割れてきた。松の木も「わしらががんばりゃあ,あだになるんかのう」となみだのしずくを,ひび割れにつたわせた。
潮の流れが,ホボロ島を気の毒に思い,毎日毎日,ホボロ島の腹をなでてくれた。これも親切が過ぎ,大穴をつくってしまった。
とうとうホボロ島は「もう,ほぼろうりたい(さとに帰りたい)」とわんわん泣き出した。周りの島は何とか引き留めようとする。
鼻繰島は北から「はなぐり(牛の花輪)をつけても,はなさんぞ」と手を伸ばす。東では唐船島がとおせんぼ。碇島は,「いかりをつけてしまうぞ」と脅す。西からは藍之島が「あいしとるどう」と言ってくれる。南の来島は「くるなら来い」と言ってくれるが,その間の大芝島のしぶげ(?)にふくれた顔にぶつかりそうで,ホボロ島も動けない。
いまでは,すっかりやせほそり,わずかな松の木と一緒に,ホボロ島は毎日泣き暮らしていると。

2007年6月28日

アクセスが多いので,わかりやすいところに並べ替えました。