死都日本
死都日本
死都日本 石黒 耀 講談社 2002-09 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ある火山学者が,この作家の近著『昼は雲の柱』について書いていたので,読んでみました。
まあ,さすがに火山学者から見ると,おかしなところもあるようですが,「一体なぜこんなことまで知っているの?」という部分もあるらしいです。
http://www.edu.gunma-u.ac.jp/~hayakawa/edu/hon/sitonihon2.html (群馬大学教育学部 早川由紀夫氏)
南九州,霧島火山周辺が「破局的噴火」を迎えるあたり,超特大の火砕流から主人公が逃れるあたりなどは,息をつかせぬ面白さ。
エンディングについてはいろいろな意見があるようですが,エンターテインメントとしての読後感という意味では,最良のまとめ方とも思います。
自分自身は鹿児島にもいたことがあり,「死都日本」で話題の加久藤カルデラ,姶良カルデラ,鬼界カルデラ,阿多カルデラのことは聞いたことはありましたし(鹿児島県民は結構知っていると思われ),姶良カルデラの噴火については,小文を書いたこともありました。しかし,この「死都日本」のカルデラ噴火の描写には感動です。とにかくおすすめの本です。
この作家の本2種類も紹介。
昼は雲の柱
昼は雲の柱 石黒 耀 講談社 2006-11-29 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
震災列島
震災列島 石黒 耀 講談社 2004-10-20 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
また,鹿児島で住民を襲った大規模火山噴火に関連して,
南九州に栄えた縄文文化・上野原遺跡 (シリーズ「遺跡を学ぶ」) 新東 晃一 新泉社 2006-06 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |