fjのころ

プロバイダーから「『ネットニュースサービス』終了のお知らせ」が届きました。
もう10年以上前,Internetをはじめて利用したのは,メールという方法ででした。そのころはwebの利用もまだできず,メールとネットニューズが使えたのみ。
そして,当時の環境では,ネットニューズも日本語ではtnnは見れず,fjのみ(英語ではcompとかあったと思う)。
ちょうどそのころ,阪神大震災が起き,fj.misc.earthquakeというニュースグループが,現地の状況を伝え,また救援物資等の情報を伝えることとなった。日本のInternetの世界で,このグループが一躍注目を浴びたような気がします。実際どれほど多くの人の役にたったのかはわかりません。しかし,何しろ新聞,テレビはマスの情報が中心なのに対し,ネットニュースでは,個々人が,おそらく他の人にも有用だろうということを情報として発信することができたのです。これは,日本のインターネット史上の,大きな出来事だったと思います。
(今更ながら,ちょっと,当時のfj.misc.earthquakeのログがどこかに保存されていないかと探してみたが,まだ見つからない。)
それから徐々にwebサーバーが日本各地に立ち上がり始め,さらには,個人もプロバイダーのサーバーの中に,自分のサイトを持ち始めるようになってきた。
そのうちに,2chの前身とも言える「あめぞう」などの掲示板が普及。オフィシャルなサイトよりも,何か事件があったときは,あめぞうのほうが早く情報を得られるなど,ネットニューズに置き換わる機能が普及し始めました。
そして今日では,2ch,ブログなど,個人が情報をいよいよ簡単に発信することができるようになったんだなあと。
そういう意味では,ネットニューズの役割はほぼ終わったということなのでしょう。
思い返せば,メールのシグナチャは3行以内にとか,マルチポスト禁止とか,様々なマナーが提唱されていた。fjでもいろいろな事件や有名人もいましたね。人であれば,覚えているのはvoid氏とかapj氏(もちろん今でもニュース以外でいますが)。フレームと呼ばれる事件(2chでいう祭りに似ていますかね)などもありましたし。山羽楠虎の事件なんてのもありましたね。
「fjの歩き方」なんてのもありました。http://www.imasy.or.jp/~airplane/fj.htmlにも保存されています。
プロバイダーによっては,ネットニューズのサービスをそもそも提供していなかったところもあります。もし,今までネットニューズを見たことがなくって,どんなことが流れているのか知りたければ,googleのグループ検索で見ることができます。