BSE−アメリカの牛肉

だから,アメリカの牛肉は危ない!

だから、アメリカの牛肉は危ない!──北米精肉産業、恐怖の実態だから、アメリカの牛肉は危ない!──北米精肉産業、恐怖の実態
中谷 和男 山内 一也

河出書房新社 2004-08-05
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BSE問題で現在輸入されていないアメリカの牛肉であるが,本書では,BSEのことについては触れていない。アメリカの巨大屠場「工場」の現状を取材し,警鐘を鳴らすもの。
さて,ついでにBSEについて触れると,アメリカのBSEは2003年12月,ワシントン州の屠場のものだが,その前からあやしい事例の発生は知られていた。例えば,乳牛の肉や内臓をえさにするミンク農場の話。
http://blog.livedoor.jp/manasan/archives/17458625.html
http://blog.livedoor.jp/manasan/archives/17501557.html
http://blog.livedoor.jp/manasan/archives/17505307.html
http://blog.livedoor.jp/manasan/archives/17521555.html

また,ニュージャージー州ではガーデンステート競技場の食堂を舞台に,この数年で17人ものCJD死者が出ているという。「競馬場のレストランで出されたBSE病原体に汚染された肉の摂取によるものではないか」との声に対して,CDCはBSE由来の変異型CJDではないとしているが,これだけの確率で発生すること自体が異常ではないだろうか。なお,ガーデンステート競技場はすでに閉鎖されている。
http://www.imic.or.jp/mmwr/backnum/5318.html
http://japan.usembassy.gov/j/p/tpj-j20050304-50.html#sonota1
アメリカからの牛肉輸入再開はちょっと待ってくれ!というのが本音である。(そもそも輸入再開は政治問題と化しているところに問題がある)