鹿児島県「れいめい市」の名称白紙へ

南日本新聞の記事
http://373news.com/2000picup_bak/2004/11/picup_20041112_4.htm
にあるように,11月11日の串木野・市来合併協議会の第14回協議会で,鹿児島県の串木野市と日置郡市来町の合併後の名称が白紙にもどったとのこと。
新市の名称は,広く一般募集し,全787点が集まったという。そこから新市名称等検討小委員会委員が5点まで絞った。
ちなみにその5点は,「串木野市」「くしきの市」「西さつま市」「望海市」「れいめい市」であったという。そこから合併協議会で選定したものが「れいめい市」であった。
それなりに丁寧に選んだものであろう。1市1町の合併であると,どうしても1市側,すなわち串木野市側の人口が多いため,単に住民アンケート等を取るとすると「串木野市」が大勢を占めることは予想に難くない。
そこから,いわゆる「大所高所に立って」選定したのが「れいめい市」であろう。
記事によると,市来町側,串木野市側からも批判があったとのこと。おそらく批判の内容は異なり,市来町側は「わけがわからん,とってつけの名前」って言うものであろうし,串木野市側は「なんで馴染みのある串木野市にならんのだ」と言うものだろう。
いずれにせよ,今後は難しい。
串木野市という名称は市来町はなかなか飲めないであろう。それでも串木野市が通そうとすれば,合併は破綻するかもしれない。
一方,市来町としては,新市名称については迷走状態になろう。市来市という名称は実際上あり得ないし,抽象的な名称も今更選べない。
市来町については,合併を解消し,「日置中央合併協議会」に戻るという方法もあるだろうが。
結局のところ,本来の住民自治,すなわち住民の選択によるものではなく,国策としてまた県の施策として,お上から迫られて進んでいる平成の大合併,そこに問題があるのはいうまでもなかろう。

推薦候補

とはいえ,もうあともどりはできない。
787点の名称については,
http://www.kushikino-ichiki.kagosima.jp/kaisai/pdf/10_shiryo_2.pdf
にある。
私なら「薩摩湊市」を推薦します。