丹波マンガン記念館の7300日 他
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5月30日追記
丹波マンガン記念館、31日閉館−本出版で在日の鉱山労働 後世に
朝鮮人らが強いられた過酷な労働の歴史を残そうと、31日で閉館する京都市右京区京北の丹波マンガン記念館の李龍植(イヨンシク)館長(49)が、同館の約20年の歴史などを本「丹波マンガン記念館の7300日」にまとめた。館設立に私費を投じた在日一世の父親の決意や鉱山労働者に広がったじん肺の苦しみなどをつづり、在日朝鮮人や被差別部落の人など鉱山労働に携わった丹波の人々の生の声も紹介している。
記念館は李館長の父親の故李貞鎬(ジョンホ)さんが、鉱業権をもっていた新大谷鉱山跡地に1989年に開いた。坑道跡を使った坑道巡りができ、坑道内の展示などで過酷な労働や強制連行の歴史を伝えてきたが、財政難で閉館する。執筆は、来館者の減少で閉館を考え出した約6年前から始めた。
2部構成で、第1部は16歳からマンガン鉱山で働き出した父親など両親の人生を中心に回想する。飯場(はんば)と呼んだ宿舎小屋での両親の貧しい暮らしや、父親を含め鉱山労働者が肺に石の埃が刺さるじん肺に苦しんだことなどをつづり、館については、父親の「博物館を作りたい。おれの墓の替わりだ。朝鮮人の歴史を残す」との思いを、「反対はできないと思った」と振り返っている。
お年寄りから狭い地底での作業や1トンを超えるトロッコ押しなど、鉱山労働の実体験を聞き取ったインタビューも載せ、第2部の「私の研究ノート」では、地方参政権問題など日本の現状への意見を述べている。
李館長は「在日韓国朝鮮人への差別をなくすには、歴史をきちんと訴えることが1番と、記念館の運営を引き継いだ。記念館は閉館するが、今もそう思っている」と話している。
205ページ。解放出版社から出版される。書店で購入できるのは6月下旬の予定で、31日に記念館で開く閉館パーティーでも販売する。税別1800円。問い合わせは同出版社TEL06(6561)5273ヘ。
再開を祈念します。
マンガン鉱山での歴史が本にまとめられ後世に伝わることは意義が大きい。そして,一次資料についても,ぜひ後世に,将来に引き継いでいってほしい。
もし,将来への資料の保存に不安があるのなら,大阪人権博物館や国立博物館に寄託してでも,確実に人類の歴史を伝える財産として保存されることを。