高知空港で胴体着陸したボンバルディア機。事故後のボンバルディア社に取材を行ったルポが高知新聞に。

カナダ・ボンバルディア社が製作した航空機の事故については,この日記でも,2008年10月23日のエントリー「ボンバルディア機による事故(アメリカ・サウスカロライナ:2008年9月,アメリカ・ニューヨーク2009年2月 など)」で書いたことがあります。
さて,
 高知新聞のサイトに,同紙の「空の隙間」という連載が掲載されています。
第一部,「実録 3・13」は2009年1月30日から2月13日まで紙上で連載されていたもの。
第二部,「巨大メーカーの実像」は2009年4月1日から4月20日まで連載されていたものです。
第一部も読み応えありますが,高知新聞記者がカナダのボンバルディア社を取材した第二部も興味深い。
第二部の1話目から

激しいやりとりの末、五分間の休憩へ。会議室を出た記者が置き忘れたICレコーダーに、広報担当者から幹部へのこんな進言が録音されていた。
「自由に質問させるときりがない。ほかのマスコミと同様の扱いだと言って、質疑を打ち切ってもいいのでは」
あまり歓迎はされていなかった。肝心な回答はことごとく拒否された。しかしやはり現地には、「ボンバル社とは何か」を推理する材料が転がっていた。

また,ボンバルディア社は,カナダの国策企業という側面も持つ。
カナダ運輸省航空局とのやりとりから

(高知新聞記者)事故後、同社に行政指導や罰則を科したか。
(カナダ運輸省)航空法に違反すれば罰金も含めた対策を取るが、今回のケースでは違反がなかった。
(高知新聞記者)カナダ政府は同社に多額の財政支援をしている。指導や監督が?寛大?なのでは。
(カナダ運輸省)補助金などは航空局の管轄対象外。(支出元の)カナダ工業省に聞いてほしい。

さらなる連載を期待します。