性文化の博物館

月刊みんぱく3月号に,国立民族学博物館の久保正敏氏の『性文化の博物館』という記事(「地球ミュージアム紀行」というシリーズの一つ)が出ていました。

文化の表象装置のひとつである博物館とその観られ方は,文化を理解する窓口となる。重要な要素であるゆえにないがしろにはできない性をあつかう博物館の調査も,文化を考える方法のひとつに相違ない。こうした視点で,以前に日本の秘宝館調査をしたことがある。・・・

固いながらも,いかにも愉しさを秘めた書き出しで始まる小文では,ニューヨークのセックス・ミュージアムとパリのエロティシズム・ミュージアムが紹介されています。

ニューヨークのほうは,Museum of Sex。米国近現代の文化史的に性を取り上げた展示がなされているよう。
パリのほうは,Le Musée de l'érotisme。さらに広い時代,様々な文化の性の表象を美術・工芸作品で紹介する展示がなされているよう。