千葉県議会が指定管理者の指定の議案を否決か?

指定管理者制度の指定の議案を自民党県議団が否決する方向とのことで,背景が全く分かりません。
1月29日の読売新聞千葉版の記事から

「指定管理者」否決へ 選任議案 自民県議団方針
県立公園など県営施設の指定管理者を選ぶための県の関連議案について、自民党県議団は28日、議員総会を開き、議案の指定管理者では適正な管理ができない可能性があるとして、開会中の2月定例県議会で否決する方針を固めた。過半数議席を占める自民党に否決された場合、県が予定する4月からの移行は困難となる。
 県提出の議案が否決されれば、2005年度の2月議会で提案された県男女共同参画センター設置管理条例案以来となる。
 否決の方針が確認されたのは、県立内浦山県民の森、県立清和県民の森、県立館山野鳥の森、県立船橋県民の森、県立富津公園、県立印旛沼公園、県立幕張海浜公園の7か所の指定管理者の選任に関する議案。
 自民党が議案で問題視している指定管理者は役員、社員、合わせて20人の会社で、単独で2施設、残り5施設を他の法人とともに管理する予定。
 関連7議案を巡っては、昨年12月の県議会常任委員会で、自民党などから疑問の声が上がり、継続審議となった。
 その後の党県連政務調査会の調査結果なども踏まえ、「規模の小さい会社に、複数の広い公園などの管理を任せるのは不安」とし、議案を否決する方針を確認した。
 指定管理者制度は県の行財政改革の一環として、06年度から本格導入され、現在、119か所の県営施設のうち、66か所で採用されている。

記事にもあるように,7つの施設のうち,2施設については当該株式会社が,残りの5施設については,県観光公社や県まちづくり公社とグループとなって指定管理者の候補になっているものです。
すでに,当該会社は船橋県民の森,海上キャンプ場,東庄県民の森において,県森林組合連合会とグループを構成して,2006年度から指定管理者として施設の管理運営にあたってきていますので,ある程度の実績はあるところです。
あまりにも情報が少ないので,現段階では何が自民党県議団に否決方針をとらせることになったのか,皆目見当がつきません。
他の施設の指定管理者の指定に関する議案については賛成していくんでしょうから,県行政の揺さぶりでもないし,指定管理者制度そのものに反対しているわけでもない。あくまで,当該会社ねらいうちの方針のように思えますが。。

2月21日追記

2月21日の毎日新聞千葉版の記事から

県議会委:3県立公園の指定管理者設置議案を否決
県議会の県土整備常任委員会は20日、三つの県立公園の指定管理者に関する議案を、自民、公明などの反対多数で否決した。常任委での県提出議案の否決は、05年度の県男女共同参画センター設置管理条例案以来。
 否決されたのは、富津公園印旛沼公園、幕張海浜公園で4月から指定管理者を設置するための議案。いずれも塚原緑地研究所(千葉市美浜区)が公募で選ばれ、単独や他の法人との共同で指定管理者となっている。
 自民は「役員と社員で計25人という小規模な会社では管理できない」などとして反対。「館山野鳥の森」など4施設でも同社を指定管理者とする議案があり、農林水産常任委員会で否決される見通し。【神足俊輔】

すでに一定の実績のある会社に対しての議会のノーは,これまでの実績に問題があったのか。それとも何か政治的な(ry