久しぶりの日本語スパム

1月18日から久しぶりの日本語スパムが来ています。件名は「もっと上手い言い方は?」「英語スキルをアップグレードしましょう」「正しいスペルを思い出せませんか? 私たちがお手伝いします。」「アメリカのネイティブスピーカーのようなライティングも夢ではありません」「非常に簡単にプロに近いライティングが可能」など。送り人の名義は佐復裕子,倉岡順子,横須賀美久,三津谷啓子,橋本藍,粳間絵美などとなっています。
送り人の名前の選び方から見て,ホントの送り人はどうも日本語ネイティブではなさそうな気がします。
メーラーMicrosoft Outlook Express 6.00.3790.607。HTMLメールです。
送出ホストはブラジルやルーマニア,タイ,ロシアなど,ばらばら。ボットを使っているんでしょう。


メールには「洗練された英文ライティングを実現!」とあり,Whitesmoke社(Whitesmoke inc.)の英作文統合ソフト購入宣伝用に作成されたホームページ(www.yokyuzcips.asia,www.minpowzidjop.asia,www.mancoynip.asia,www.fimiqlixnur.asia,www.hojnux.asia)へのリンクがあります。そのホームページに,さらに購入のボタンがあり,whitesmoke.comの購入のページに行けるようになっています(https://buy.whitesmoke.com/?d=5&a=0&r=1242&)。
商品自体は,米googleで検索してみると,使いやすいという人もいれば不満を感じる人もいる,まあ普通のビジネスアプリケーション。ただ,そのリンクに「d=5&a=0&r=1242&」というものが付いているように,アフィリエイトの可能性がありますね。


つまるところ,このスパムは,アフィリエイト目的のスパムということでしょうか。 こういうアフィリエイトスパムで,送信の手間を考えても採算がとれてしまうということなんでしょうか。 それとも,whitesmoke社を陥れようスパムだったりするんでしょうか。
よくわかりませんが,とりあえずspamcomには通報済み。


ちなみに,http://www.whois.asia/で見てみると,yokyuzcips.asiaというドメインはモスクワのShestakov Yuriyさん,fimiqlixnur.asia,minpowzidjop.asia,mancoynip.asia,hojnux.asiaはモスクワのMark Valdimaroさんが登録者となっています。
mancoynip.asiaのドメイン情報はhttp://whois.domaintools.com/mancoynip.asia から確認できます。
「McColo Shestakov Yuriy」の検索結果を見ると,McColo関係スパムなのかもしれません。


McColoについては,次のリンクも参考になります。
(SophosLabs Blog) シリコンバレー スパム発信元疑惑の組織解体で世界のスパム送信量が 75%減少(2008年11月12日)
(SophosLabs Blog) 大量スパム発信元である McColo 社がネットに復活、その後再遮断(2008年11月16日)
ギデオン社セキュリティニュース(McColoのフォロー)(2008年12月12日)