樹の上の忠臣蔵 他

樹の上の忠臣蔵

樹の上の忠臣蔵樹の上の忠臣蔵
石黒 耀

講談社 2007-12-06

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「死都日本」の作者の石黒耀氏の新作。まだ未読だが,だいぶんこれまでと毛色の違った話題にチャレンジしているなと思う。
 本当は,「昼は雲の柱」の続編を早く読みたいのだけれども。
そういえば,国立科学博物館で開催中の企画展「富士山展 宝永噴火300年」(今見てみたら,会期は今週末までなんですね)にも,「昼は雲の柱」の本が展示されていました。

追記

『樹の上の忠臣蔵』,読みましたが,いま二つ。石黒さんだから,ちゃんと本にはなっているけれども,中味的には,申し訳ないが,歴史好きのおっちゃんの自主出版レベル。

偽装請負格差社会の労働現場

偽装請負―格差社会の労働現場 (朝日新書 43) (朝日新書 43)偽装請負―格差社会の労働現場 (朝日新書 43) (朝日新書 43)
朝日新聞特別報道チーム

朝日新聞社 2007-05-11
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掲載されている事件は次のようなものなど。
ニコン熊谷製作所の上段勇士さん(1999年3月)の事件。「請負」会社はネクスター(クリスタル子会社)。上段さんのご遺族が損害賠償を求め,民事調停。ニコンは調停を拒否し欠席(ネクスターは出席だけはしている)。ニコンネクスターが調停拒否のため,遺族は2000年7月,ニコンネクスターを提訴。2005年3月,東京地裁においてニコンネクスターに損害賠償を命ずる原告勝訴の判決。ところが,2005年4月,ニコンとアテスト(旧ネクスター)が東京高裁に控訴
キヤノンの宇都宮光学機器事業所。「請負」会社はアイライン(宇都宮市)。(2004年2月の『週刊エコノミスト』で御手洗富士夫は「私たち(キヤノン)の場合はそんなに国内は空洞化していませんから。人が足りなくて,1万人ぐらい派遣社員が来ています」と述べている。ちなみに,当時は製造業務への労働者派遣は職業安定法で禁じられていたから,もし派遣社員を受け入れていたら違法。さもなくば業務請負契約が違法偽装請負である。会社のトップが違法状況を認知,推進していたこととなる)。このほか大分キヤノンキヤノン化成,キヤノン宇都宮工場,キヤノンファインテックなど。
松下プラズマディスプレイ株式会社茨木工場(参考:松下プラズマディスプレイ社偽装請負事件)。「請負」会社がダイテック(クリスタル系)。このほかパナソニック半導体オプトデバイス(日置市伊集院)など。
トヨタ車体精工(TSK)の高浜工場。「請負」会社は大起。不法な労災処理。抗議した社員を解雇するため,大起を解散し,TSKが直接雇用する際に抗議者二人を含む4人のみ移管をせず実質解雇,賃金不払い。

完全犯罪に猫は何匹必要か?

完全犯罪に猫は何匹必要か? (カッパ・ノベルス)完全犯罪に猫は何匹必要か? (カッパ・ノベルス)
東川 篤哉

光文社 2003-08-21
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タイトルに引かれて手に取る。
トリックや動機は,結構本格的な推理小説。それをギャグにまぶしてある。もう数冊は読みたくなる著者。

にんげん・羽音豊−鉱害闘争と部落解放運動

(社)福岡県人権研究所羽音豊調査研究プロジェクト編,福岡県人権研究所発行
鉱害闘争について,その様相を知りたかったが,ほとんどなし。まとまりのない本。プロジェクト中間報告のためのやっつけ仕事みたいな。
再プロジェクトを期待したい。

告別の儀式

告別の儀式 (1980年)告別の儀式 (1980年)
塩見 鮮一郎

田畑書店 1980-05

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