後期高齢者保健医療制度と総合診療医

医事評論家・水野肇 医療の中核は家庭医が担う を嗤うから。
元原稿がどこだかわかりませんが,そこに引用されている文章を孫引きします。

現代の赤紙・・・それは75歳になるあなたに送られます

75歳のお誕生日おめでとうございます。あなたは今日から、昨日まで受けていた治療が受けられなくなります。
 昨日まであなたは、「血圧はここ」「パーキンソンはここ」「腰の痛みはここ」「皮膚病はここ」といった具合に、それぞれ専門の医療機関にあなたの意思で自由にかかることができました。
 しかし今日からあなたは、どんな病気であっても1人のかかりつけ医に相談し治療していただくことになります。あなたが自由に医療機関を選ぶことはできません。
また、あなたは残念ながら、いずれ最後のときを迎えなくてはなりません。そのときをあなたは病院でなく、ご自分の家で迎えることを強制されます。あなたが最後のときを過ごす部屋が、場所がありますか。あなたの面倒を見てくれる家族はいますか。あなたの面倒を見るために、家族の人が会社を辞めたり自由に外出できなくなってもよいのですか。
今,お話ししたことが来年4月から現実になろうとしています。それが「後期高齢者医療制度」です。75歳を数ヵ月後に控えたある日、あなたにこの制度にもとずく「医療証」が送られてきます。それまでの保険証は使えなくなります。
 まさにあなたとあなたの家族の幸せを破壊し、あなたのいのちを国に差し出せという、現代の「赤紙・徴兵令状」です。あなたはこれによって姥捨て山に連れて行かれるのです。
これを阻止する方法が1つだけあります。それは7月22日の参議院選挙であなた及びご家族の方が、「後期高齢者医療制度」に賛成の候補者に投票しないことです。
今まで国のために働いてきたあなた及びあなたの家族の生活を破壊しておいて、「愛国心」「道徳教育」「日本人としての誇り」などと言われても、あなたはむなしく感じるだけではないでしょうか。(東京の某開業医 著)

後期高齢者医療制度の構想・検討の流れは赤松クリニックさんのスクラップブックに詳しい。

追記

より元記事に近いものがありました。
道標主人さんによる道標というブログの6月28日(初出は6月20日)ですね。次のような「現代の赤紙」も掲載されています。
道標主人さんによると「原典の作者より、自由に改変、再配布してよいとおっしゃって頂いています」ということです。再配布される方は,道標のサイトを直接確認いただきたいと思います。

小○純○郎様

75 歳のお誕生日おめでとうございます。

小○純○郎様は、平成 20 年○月○日から後期高齢者医療制度の対象となります。つきましては、それまでお使いになられていた健康保険証は使えなくなりますので、代わりに同封しました後期高齢者医療証をお使いください。

ご注意

・まず、かかりつけの医療機関として総合医の診療所一カ所を決めてください。
・同封してある後期高齢者医療証の裏にお決めになられた診療所名をあらかじめお書きください。
・医療が必要になったときは、その医療機関へこの後期高齢者医療証を持って受診してください。
・かかりつけの診療所名が書かれていないものは無効です。

千代田区区民生活部税務保険年金課
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