医療崩壊について

医療崩壊については,1月27日の日記でメモしたところでした。
最近では,週刊東洋経済の4月28日号が「ニッポンの医者,病院,診療所」という特集を打つなど,問題が広く認識されてきたように思います。
最近では,ブログ,新小児科医のつぶやきを,折にふれ,私も見ています。逃散型サボタージュをもたらし,地域の医療環境の低下へと繋がる諸問題−大淀病院報道問題や,勤務医の過酷な労働条件など−についての議論はたいへんためになります。もし,「風のまにまに」に関心を持っていただけた方がいましたら,地方行政,そして人権という観点からも,あわせて関心を持っていただきたいと思います。

鳴門市医師会のページに,済生会栗橋病院の本田宏副院長の講演のパワーポイントがおいてありました。これも,あわせて,見ていただきたいと思います。

また,埼玉県医師会にあるページも参考になります。政府・財界がどうも,混合診療の導入や,株式会社の医療への参入をねらっているようです。

博物館が公共財であることは,私の日記でも,触れていますが,医療は,さらに公共財であるべきものです。経済的に困窮していても,提供されるべきものであり,また,結果として,それは公共の福祉,住民全体の生活水準の向上に繋がるものです。混合診療の導入や株式会社の参入は,医療に格差を持ち込むものであり,断固反対いたします。