医療崩壊メモ

この日記のハードワーク,ニッケル・アンド・ダイムドのエントリで,イギリスの医療の状況から,日本の医療崩壊について,触れたところ。
産婦人科,小児科等の医療崩壊は,診療報酬体系やそもそも行き過ぎた医療費削減という政策的な問題もあるが,福島県立大野病院の裁判の事件を見るにつけ,マスコミや司法が現在行っている行為も,その原因の一つであろう。
医療行為を,その個人の刑事事件としてとりあげるには,あまりにも法律関係者に能力がないことが明らかだし,マスコミについても同様である。マスコミも,法律関係者も,何らかの形で医療行為の状況をウォッチできるような仕組みは必要だろうし,排除されてはいけないだろうが,もう少し自分自身の能力を知って欲しいと思う。
裁判や記事を見るにつけ,医療関係者にとっては,記者や検事の無知・無能さが痛々しくって見ていられないものだと思う。もちろん,医療関係者はプロとして,専門家として,情報公開であり,説明の義務はあると言わざるをえないが。

参考URL
産科医問題に詳しい。真摯な姿勢が有名な方です。1月23日の「あきらめ」的なコメント(私見)が話題となってしまっていますが。
 ある産婦人科医のひとりごと
福島県立大野病院産婦人科不当逮捕事件や,奈良県大淀病院妊婦死亡事件に関する意見・情報交換が詳しい。
 勤務医 開業つれづれ日記
大野病院裁判傍聴記&東京女子医大(東京女子医大事件で医療ミスを問われた佐藤一樹さんによるもの。カルテの改ざんを問われた瀬尾和宏とは立場は違うと思います)。
 紫色の顔の友達を助けたい
医師免許を持っているようであるが,大淀病院事件に関し「医師が無能だった」的に感情的にTVでコメントし,ブログが「炎上」した痛いコメンテーター。当初はブログへのコメントへの反論や意見が中心で,ブログ作者本人への中傷はほとんどなかったのだが,作者からのレスポンスがないうち,本格的に炎上し,コメント不可となっています。結局おおたわ氏のコメントは修正されないままとなっています。(元ブログは「炎上」のためコメント欄が削除されてしまったので,リンクは魚拓です)
 医療問題・・,おおたわ史絵のブログ;2006年10月19日(2006-10-23 02:44:52より前のコメント)
 医療問題・・,おおたわ史絵のブログ;2006年10月19日(当初から2006-10-23 08:08:44までのコメント)