核実験博物館で長崎平和展

http://www.atomictestingmuseum.org/exhibits.htmに掲載されているように,ネバダ州ラスベガスにある核実験博物館(Atomic Testing Museum)で8月5日から27日まで企画展"Nagasaki Peace"が開催される。
28日付の東京新聞でも記事になっているが,長崎の原爆死没者追悼平和記念館が出展する企画展である。
被爆当時の写真40点の他,被爆者が体験を語る機会も設けられるとのこと。
この核実験博物館は,スミソニアン機構の連携館であるようだ。
博物館の母体のネバダ実験場歴史財団The Nevada Test Site Historical Foundationは1988年にネバダ実験場という遺産を保存することを目的に設立された非営利組織。
http://www.ntshf.org/philosophy.htmに,その財団のビジョン,ミッション,コアバリューが載っている。意訳してみよう。
ビジョン
財団のメンバーは,ネバダ実験場の歴史を保護するとともに,米国の当時の核実験を描き出す資源に将来世代が触れることができるようにすることで,この米国の国防遺産の善良な管理者として業務を行うものである。
ミッション
財団のミッションは,ネバダ実験場と,そこで行われた核実験の歴史を保存するとともに,人々に公開していくことである。また,ネバダ実験場と,それが国に与えた影響に関し,人々が識見を深め,語り合うことを促進する文化的・教育的・科学的活動を推進していくことである。
コア・バリュー
財団は,米国の核兵器実験の歴史を描き出し,また核実験がどれだけ人々に貢献したかということを気づかせる諸活動の充実と促進に努める。そのため,次のことに努める。1)創造性・積極性をもって,開かれた対話と公衆の理解を培うような活動を推進する。2)業務に当たっては誠実さと倫理を高く保つ。3)我々が行う全ての活動を他の模範となるだけの素晴らしさをもって行う。4)革新とチャレンジをおそれない。5)継続的に質の向上に努める。
この博物館の施設,http://www.leg.state.nv.us/73rd/bills/SB/SB314.pdfにあるように政府からの交付金も数千万あることはわかったが,どこからどれだけお金が出ているのか,もう少し調べてみたいもんだ。軍からやはり出ているのだろうか。