濱田酒造の火事

「海童」「伝」「薩摩富士」などで有名な焼酎蔵,芋焼酎の蔵で火事。
大慌てだったろうな。
もともとの生産拠点が旧市来町の火災現場となった場所であるが,現在では主力生産現場を元となり町の旧串木野市に移転しているので,焼酎の供給には問題ないらしい。
それにしても,いまどきは,首都圏のスーパー,コンビニで,鹿児島の小規模な蔵の焼酎がふっと棚に並んでいるのをよく見かけるようになった。芋焼酎に関心を持っている人が増えるのは良いのだが,「一時のブーム」という形で終わると,なまじ一時的に出荷が増えただけに,蔵に与える影響も大きかろう。
濱田酒造はどちらかというと大規模な蔵だからまだ存続には問題がないだろうが。ブームが余り大きく成らず,ゆっくり定着していけばよいのだが。
http://373news.com/2000picup/jj/picup_20060129_3.htm(南日本新聞から)

浜田酒造 見学用焼酎蔵が全焼/いちき串木野
隣接蔵も一部焼く
全焼した浜田酒造の見学用仕込み蔵=28日午後8時55分、いちき串木野市湊町
 28日午後7時半ごろ、いちき串木野市湊町、浜田酒造=浜田雄一郎社長(52)=の焼酎工場「焼酎蔵薩洲浜田屋伝兵衛」の見学用仕込み蔵付近から出火、木造平屋の同蔵1棟約830平方メートルを全焼、隣接の貯蔵蔵の一部を焼いた。けが人はなかった。
 現場は国道3号沿いの旧市来町中心街の住宅地。串木野署と同市消防本部の調べによると、仕込み蔵は3棟並ぶ焼酎蔵の1つ。同日午前9時ごろから午後5時ごろまで営業していた。出火当時、客や従業員はいなかった。
 同日は工場敷地内で骨董(こっとう)品市が開かれ、全焼した仕込み蔵周囲には出店のテントが並び、暖をとるためにストーブがあったという。九州各地の約40業者がテントを張って出店。業者は商品の後片付けや翌日の準備をしたり、食事のため外出したりしていた。商品の骨董品が焼ける被害が出た。
 同工場は焼酎の手作り仕込みを再現する観光用工場として2001年に開業。一升瓶換算で年間十数万本を生産している。現在、同社の生産拠点は同市内の別の工場に移っており、焼酎生産への影響は少ないという。
 浜田社長は「お騒がせして申し訳ない。見学用蔵の営業は当面休業せざるを得ない。早急な再建に向けて努力したい」と話した。
 県内は高気圧に覆われ空気が非常に乾燥しており、鹿児島地方気象台は24日から5日連続で薩摩、大隅地方に乾燥注意報を出していた。